第8話

温度差
10
2025/04/08 02:56 更新
篠崎恋
篠崎恋
怖い…
目を覚まして一言目はどうしてもこれだった
まだ深夜。目が覚めてしまった
篠崎恋
篠崎恋
篠崎恋
篠崎恋
夜に考えると良くないって言うけど…
篠崎恋
篠崎恋
やっぱり無理…
それと同じ頃
花白美夢
花白美夢
あれ?もうこんな時間!?
あのあと狸寝入りして気づけばこんな時間
花白美夢
花白美夢
恋…
花白美夢
花白美夢
会いたいな
明日は終業式
夏休みが始まる
僕にとっては憂鬱すぎる
だって、恋と中々会えなくなるんだから
花白美夢
花白美夢
これが「好き」なんだ
花白美夢
花白美夢
でも…
過去の記憶。
それが僕を絡めて離さない
雁字搦めになって動けない
花白美夢
花白美夢
好き…
花白美夢
花白美夢
気がつくと朝になっていた
花白美夢
花白美夢
ふわぁ
花白美夢
花白美夢
あれ?
寝ちゃったんだ
いつも通り、私は可愛い制服を身にまとって
おしゃれに朝食を済ませ、礼儀正しく家を出た
花白美夢
花白美夢
ありがとう、私
家の近くの公園で着替える
これもルーティンの一つ
花白美夢
花白美夢
いつも…鏡を見てだいぶがっかりする
女の子の証の胸は潰しきれない…
僕は私に囚われ続けている
花白美夢
花白美夢
やっと着いた
それから20分ちょい歩いて学校に到着
いじめられるために行く必要はない
会いたい人に会うために行く
少し、気持ちが明るくなった僕は顔を上げて校門をくぐる
篠崎恋
篠崎恋
おはようございます
花白美夢
花白美夢
おはよ
いつもの元気なトーンの声はいつもと少し、ほんの少し違って聞こえた
なんでかな
花白美夢
花白美夢
明日から夏休みだね
篠崎恋
篠崎恋
本当に早いですね
花白美夢
花白美夢
気づけばもう…
篠崎恋
篠崎恋
せ、先輩!
花白美夢
花白美夢
ん?
周りの人たち
またあいつら何かやってるよ
篠崎恋
篠崎恋
周りの人たち
やべっ…聞こえたのかな
花白美夢
花白美夢
ほら、ついてきて
僕は周りの声に気付き恋の手を引いてこの場を離れた
篠崎恋
篠崎恋
ありがとうございます
花白美夢
花白美夢
ここなら誰も居ないし、言いたいことだって言えちゃうよ
篠崎恋
篠崎恋
その…
篠崎恋
篠崎恋
私と別れてください
終わり…
そっか…もう…
「終わるんだ」
花白美夢
花白美夢
僕は言葉を出せなかった…
篠崎恋
篠崎恋
先輩…
私は…
花白美夢
花白美夢
言わないで…!
篠崎恋
篠崎恋
…ごめんなさい
花白美夢
花白美夢
あっ…いや…大きい声出してごめん
篠崎恋
篠崎恋
篠崎恋
篠崎恋
怖かったです…
花白美夢
花白美夢
だよね…
篠崎恋
篠崎恋
…違うんです!
私…「好き」が怖いんです
花白美夢
花白美夢
衝撃の告白にまたもや言葉が出ない…
たくさん言いたいこと、言わなくちゃいけない言葉があるはずなのに
花白美夢
花白美夢
ふぅ…
大きく息を吐いてついに言葉を出す決心がついた
花白美夢
花白美夢
嫌だ
花白美夢
花白美夢
別れたくない
篠崎恋
篠崎恋
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなってしまった
篠崎恋
篠崎恋
あっ…行かなくちゃ…
先輩行きますね
花白美夢
花白美夢
あっ…
離れていく背中を呼び止める勇気なんて…
無かった
僕の「好き」はこんなにも…こんなにも…
脆かったんだ
世界一、いや…
今までのように憂鬱な学校生活に逆戻りした
今日の終業式も、ものすごくつまらなかった
朝のワクワクは…どこに行ってしまったのだろう
こんなにも…大好きだったのに
好き…だった…はず…なのに…
好き…?
これも違った…

 
 違うよ…僕の…馬鹿!!
逃げちゃだめだよ
今度こそ…向き合って、前に進まなくちゃ

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