目を覚まして一言目はどうしてもこれだった
まだ深夜。目が覚めてしまった
それと同じ頃
あのあと狸寝入りして気づけばこんな時間
明日は終業式
夏休みが始まる
僕にとっては憂鬱すぎる
だって、恋と中々会えなくなるんだから
過去の記憶。
それが僕を絡めて離さない
雁字搦めになって動けない
気がつくと朝になっていた
いつも通り、私は可愛い制服を身にまとって
おしゃれに朝食を済ませ、礼儀正しく家を出た
家の近くの公園で着替える
これもルーティンの一つ
いつも…鏡を見てだいぶがっかりする
女の子の証の胸は潰しきれない…
僕は私に囚われ続けている
それから20分ちょい歩いて学校に到着
いじめられるために行く必要はない
会いたい人に会うために行く
少し、気持ちが明るくなった僕は顔を上げて校門をくぐる
いつもの元気なトーンの声はいつもと少し、ほんの少し違って聞こえた
なんでかな
僕は周りの声に気付き恋の手を引いてこの場を離れた
…
終わり…
そっか…もう…
「終わるんだ」
僕は言葉を出せなかった…
衝撃の告白にまたもや言葉が出ない…
たくさん言いたいこと、言わなくちゃいけない言葉があるはずなのに
大きく息を吐いてついに言葉を出す決心がついた
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなってしまった
離れていく背中を呼び止める勇気なんて…
無かった
僕の「好き」はこんなにも…こんなにも…
脆かったんだ
世界一、いや…
今までのように憂鬱な学校生活に逆戻りした
今日の終業式も、ものすごくつまらなかった
朝のワクワクは…どこに行ってしまったのだろう
こんなにも…大好きだったのに
好き…だった…はず…なのに…
好き…?
これも違った…
違うよ…僕の…馬鹿!!
逃げちゃだめだよ
今度こそ…向き合って、前に進まなくちゃ















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。