第7話

回想編 美夢 2 出会いと別れ
9
2025/05/06 07:06 更新
花白美夢
花白美夢
今日も疲れたー
学校が終わり家に着いてからいつも通り
チャットアプリを開いて会話していた
その会話は何気ないいつもと変わらない会話
夢
ねぇねぇ、今から家に遊びに行ってもいい?
花白美夢
花白美夢
うん!いいよ
夢
やったー!
花白美夢
花白美夢
準備して待ってるね
すごく楽しみだった
初めて恋をした相手が家に来るんだから
片付けたり準備をしたりした
だが…
それから1時間以上経ったが来なかった
花白美夢
花白美夢
どうしたんだろう
チャットアプリでメッセージを送信した
夜が更けてもそのメッセージに既読はつかなかった
次の日、学校で衝撃の事実を聞かされた
夢の訃報を
交通事故
初めての恋は終わった
前触れなんてなかった
思わず教室で戻してしまった
吐瀉物が机の上をいっぱいにする
それから、あんまり覚えていないけど家にいた
花白美夢
花白美夢
花白美夢
花白美夢
言えば…良かった…
花白美夢
花白美夢
好きって
花白美夢
花白美夢
いや…違う。こんなの
花白美夢
花白美夢
好きとは違う
花白美夢
花白美夢
夢が居なくなって気付いたよ…
花白美夢
花白美夢
私は夢に依存していたんだ
花白美夢
花白美夢
だから…
これは初恋なんかじゃなかった
これをきっかけに二度と好きを感じることはなくなった
いや、人生で好きに出会えたことなんて一回もなかった…
でも、どうしても彼女との繋がりを捨てたくなかった私は
男装をして学校に行くことにした
花白美夢
花白美夢
おは…よ…
まぁ、想像通り周りの反応は良くないものだった
声が聞こえたんだ
あいつ、付き合ってた奴が死んで壊れたんだな
いや、元々変なやつだったじゃん
って…
それからだった
地獄がはじまったのは
いじめられた。毎日毎日、水をかけられたり、転ばされたり
酷いものだった
誰に私の気持ちがわかるんだ
誰も失ったことなんてないくせに
ある日、話しかけてくれる子がいた
その時は中2で、話してくれたのは後輩だった
内浜詩音
内浜詩音
先輩、少しいいですか?
そう、恋の友達。詩音だった
花白美夢
花白美夢
うん?
内浜詩音
内浜詩音
かっこいいです。
私の憧れです!
花白美夢
花白美夢
あっ…えっと…
内浜詩音
内浜詩音
知ってます。女の子だってこと
内浜詩音
内浜詩音
私もかっこよくなりたいんです
花白美夢
花白美夢
私と話してたら巻き込まれちゃうよ
内浜詩音
内浜詩音
別にいいですよ!
周りの目なんて
花白美夢
花白美夢
花白美夢
花白美夢
それなら
内浜詩音
内浜詩音
やった!
篠崎恋
篠崎恋
おーい、詩音ー!遅れるよ
内浜詩音
内浜詩音
わかった!今行くよ
内浜詩音
内浜詩音
先輩、また!
花白美夢
花白美夢
うん
このとき、恋のことを初めて見た
その子は、恋は、すごく楽しそうに生きていたんだ。
ちゃんと女の子らしく。
花白美夢
花白美夢
私は…なんなんだろう
花白美夢
花白美夢
なんか、もういいや
私なんて捨ててやる
そうして、「僕」が生まれた
またとある日
詩音が家に来た
花白 真由美
花白 真由美
いらっしゃい
内浜詩音
内浜詩音
お邪魔します!
花白 真由美
花白 真由美
花白 真由美
花白 真由美
あなた…ネクタイなんかつけてるの?
花白美夢
花白美夢
人それぞれじゃないかな
内浜詩音
内浜詩音
あっ、初めて先輩の女の子姿みたかも!
花白 真由美
花白 真由美
えっ?
花白美夢
花白美夢
あっ…
こうして修羅場は生み出された
花白 真由美
花白 真由美
どういうこと?
花白 真由美
花白 真由美
あぁ…わかったわ
花白 真由美
花白 真由美
きっと、お前が美夢をおかしくしたのね
花白 真由美
花白 真由美
二度と近づくな
花白美夢
花白美夢
お母さ…
内浜詩音
内浜詩音
わかりました
内浜詩音
内浜詩音
先輩、すいませんでした
ガチャ
花白 真由美
花白 真由美
もう、大丈夫だからね
花白美夢
花白美夢
(…せっかくの友達が…)
この時から、お母さんは女の子がする男の子っぽい服装を嫌うようになった
そして次の日、学校で一人になり、いじめの辛さを思い出して不登校になった。
高校に入っても、気持ち悪いとかいじめは続いた
そして、あの日。高校生活二度目の入学式で恋を見つけた
あの時話したのは、決意だった
好きを知りたい。でも、それなんか以上に彼女の生き様を近くで見たい
そうして強引に付き合うことになった
誰よりも近くで恋のことをみたかったから
高校で詩音とまた出会った。ランニング中。
いったん知らないフリをした。あっちは僕のことを覚えてないみたいだったから助かった
そうして、僕は好き。を知ることとなった

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