学校が終わり家に着いてからいつも通り
チャットアプリを開いて会話していた
その会話は何気ないいつもと変わらない会話
すごく楽しみだった
初めて恋をした相手が家に来るんだから
片付けたり準備をしたりした
だが…
それから1時間以上経ったが来なかった
チャットアプリでメッセージを送信した
夜が更けてもそのメッセージに既読はつかなかった
次の日、学校で衝撃の事実を聞かされた
夢の訃報を
交通事故
初めての恋は終わった
前触れなんてなかった
思わず教室で戻してしまった
吐瀉物が机の上をいっぱいにする
それから、あんまり覚えていないけど家にいた
これは初恋なんかじゃなかった
これをきっかけに二度と好きを感じることはなくなった
いや、人生で好きに出会えたことなんて一回もなかった…
でも、どうしても彼女との繋がりを捨てたくなかった私は
男装をして学校に行くことにした
まぁ、想像通り周りの反応は良くないものだった
声が聞こえたんだ
あいつ、付き合ってた奴が死んで壊れたんだな
いや、元々変なやつだったじゃん
って…
それからだった
地獄がはじまったのは
いじめられた。毎日毎日、水をかけられたり、転ばされたり
酷いものだった
誰に私の気持ちがわかるんだ
誰も失ったことなんてないくせに
ある日、話しかけてくれる子がいた
その時は中2で、話してくれたのは後輩だった
そう、恋の友達。詩音だった
このとき、恋のことを初めて見た
その子は、恋は、すごく楽しそうに生きていたんだ。
ちゃんと女の子らしく。
そうして、「僕」が生まれた
またとある日
詩音が家に来た
こうして修羅場は生み出された
ガチャ
この時から、お母さんは女の子がする男の子っぽい服装を嫌うようになった
そして次の日、学校で一人になり、いじめの辛さを思い出して不登校になった。
高校に入っても、気持ち悪いとかいじめは続いた
そして、あの日。高校生活二度目の入学式で恋を見つけた
あの時話したのは、決意だった
好きを知りたい。でも、それなんか以上に彼女の生き様を近くで見たい
そうして強引に付き合うことになった
誰よりも近くで恋のことをみたかったから
高校で詩音とまた出会った。ランニング中。
いったん知らないフリをした。あっちは僕のことを覚えてないみたいだったから助かった
そうして、僕は好き。を知ることとなった


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。