(美夢視点)
あくまでも仮付き合い。
本物のカップルではないの
そんなことを言ってると涙が出そうだった
そんな僕をみて恋は優しく微笑むとこう言った
ちょっと意地悪で素直なことを言ってくれない恋が真剣な表情で伝えようとしてくれている
僕も抱きつくのをやめて恋を顔をしっかりと見ることにした
恋は大きく息を吐いて気持ちを落ち着けてから言った
少し震えるその声は本気だと思える何よりの証拠
僕は本気で嬉しくて、飛び跳ねたかったくらい。
でもそうしないのは恋の緊張が伝わるから
ついつい敬語になっちゃった
そんなの…
恋視点
その後の私たちは楽しいお泊り会をしていた
部屋でたくさんおしゃべりしたり、少しだけ勉強したり
お母さんの気合いの入った料理を堪能したりと、とても楽しかった
そして、午後10時
私は家にあった花火を持ってきて先輩に見せた
私の夢だったお泊り会&花火は大好きな先輩と叶えることができてしまった
外に出て花火をした
花火を持って無邪気に笑う先輩はとても素敵だった
私も自然と笑顔になる
いつぶりかな、こんなに素直になれたのは
今は花火を楽しもう
花火の光でハートを描いて先輩に見せた
先輩は少し照れて
幸せな時間はあっという間に過ぎていった
最後は線香花火
線香花火の先、同時に火がつく
バチバチと音をたてて燃えている
儚く美しい。
少しすると丸くなりゆっくり、ゆっくり燃えていった
線香花火は少し揺れた。
火はなんとか落ちなかったみたい
好きが怖かった私が断らなかったのは本当に期待があったから。人生変えてくれるのかも、そう思っていたから
パタッ
話が終わったところで私の線香花火は落ちた
そういった瞬間先輩のも落ちた
そして、2人で顔を見合わせて笑った
二人で後片付けをして部屋に戻った
部屋に戻った私達は
交わりあって、愛を確かめ合った。
この瞬間は全てが溶けるようで、全てどうでもよかった
そんな甘いアフターを過ごしていた
時刻は午前1時を回った頃だった
プルルル、プルルルル
先輩の電話が鳴りそこには「お母さん」と表記されていた














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!