ぱんっと軽やかに、クラッカーの音が部屋中響く。
扉を開けて入って来た乱歩さんは、「やっぱりね」って顔をしてた。事件解決で社長と共に社外に出ているうちに準備していたけれど、我が社の名探偵には全てお見通しだったみたいだ。
ぶれないなぁ、乱歩さん……。
因みにケーキ(で合ってるか判らないけれど)は私と与謝野先生の手作り、タルトタタンとモンブラン。治くんも手伝ってくれた。旬の果物を贅沢に使ったので絶対美味しい。良くつまみ食いを堪えた、私。
目をきらきら輝かせて早速食べ始めてる。めっちゃ美味しそうに食べてくれてる……!!
口いっぱいに頬張ったケーキを飲み込んで、推理を得意気に話し出す乱歩さん。
超推理を持ってない私でも判る。絶対使わないからってあげる相手探してたよ、この人。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。