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第6話

スカイツリー
213
2018/02/24 00:22
あなた

綺麗…

氷菓
氷菓
だな…
その景色はなんとも言えない美しさだった。
真っ暗な背景に字は書けない。
それなのに…
こんな多色多彩の景色を描けるなんて…
感嘆の声をもらした。
あなた

ずっと見てられるよね…

瞳に焼き付くその画は、目を離そうとしない。
こちらを見続けさせようと表情を変える。
あなた

見て!!
あそこでもライトアップしてるよ!!

氷菓
氷菓
ホントだな…
あなた

うわぁ~すごい…

久しぶりすぎて懐かしかったのだろうか。
凄く気持ちが高ぶっている。
あなた

ね、氷くん。
今日はありがとね。連れてきてくれて。

氷菓
氷菓
…ああ。
あなた

そろそろ下りよっか?

後ろを振り返ると、氷くんが苦しそうな顔をしていた。
あなた

え!?だいじょぶ!?

氷菓
氷菓
熱が…
あなた

ちょ、家に帰ろう!?

氷菓
氷菓
うん…
急いでスタッフさんにタクシーを呼んで貰い
家へ向かった。
家に着き、すぐに氷くんをベッドへ連れて行き、着替えさせる。
あなた

汗すごいね…
いってくれればよかったのに

氷菓
氷菓
いや…言うわけないだろ。
あなた

体温測るよ?

氷菓
氷菓
…うん
38.8℃
かなり熱がある。
あなた

冷えピタと氷枕持ってくるからね?
待ってて?

氷菓
氷菓
ヤダッ…
あなた

えぇ!?

氷くんは私を引っ張りベッドの横に寝かせた。
あなた

ちょっ、熱下がんなくなっちゃうよ??

氷菓
氷菓
あなた冷たい…温めてあげる。
あなた

え?!とりあえず薬飲んでよ!!

氷菓
氷菓
ヤダ、いて欲しい。
あなた

いるから!!

何とか説得させ薬を飲ませ眠らせた。
あなた

(ダメだ、しんどい…)

取りあえず私も寝ることにした。

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