第4話

人間じゃない?
35
2023/06/24 01:00
鬼塚まれい
鬼塚まれい
花子…
花子
花子
…え、まれい?
北山舞
北山舞
…え?え?
呼び捨て?

…どういうこと?
二人って知り合いなの?!

前に、ここに来たことがあるの…?!
花子
花子
どうして、人間用の管から…?
北山舞
北山舞
(人間用…?じゃあまれいは…?!)
鬼塚まれい
鬼塚まれい
こっちの、舞が連れてきたんだ
北山舞
北山舞
え?え?
なんか、罪をかぶせてるような気がするんだけど!!
…まあ、私のせいっちゃ私のせいなんだけど…。

すると、花子さんがものすごい早足でこっちに詰め寄ってくる。
花子
花子
どうして連れてきたんだい?!!
北山舞
北山舞
ふぇぇ…!
さすが妖怪。
気迫がすごい。

…でも、まれいが言い返すなら、私も言い返すもん!
北山舞
北山舞
…だって、まれいがわがまま言うから…!
花子さんが、顔の向きを変えて、ギロッとまれいの方をにらむ。

あ、思わず私も擦り付けちゃった…。
これじゃ、らちが明かない。
北山舞
北山舞
で、でもっ!
花子
花子
何だい?
こっちを見た花子さんの目に、さっきの妖怪の気迫が75%ぐらい残ってる気がする。
怖い…けど…。
北山舞
北山舞
だって、花子さんが連れてきちゃダメって言ってなかったんでしょ?!
花子
花子
はああ?!
うわっ
妖怪の気迫度が100%になった。
鬼塚まれい
鬼塚まれい
な~んだ~そういうことだったのか~
まれいがゆっくり歩いて、花子さんの肩に手を置く。
鬼塚まれい
鬼塚まれい
ちゃんと言わなきゃダメでしょ~!
花子
花子
っ……でも、あんた、人間を引き入れるなんてことしたことないのに、
なんでそんなえらい態度で言えるのかい?!
うわあ…
まれいと花子さん、ケンカしてる。
これは親友だなあ…。

…まるで、昔の愛菜と私みたい。
北山舞
北山舞
…………(´・ω・`)
花子
花子
………!
花子
花子
ほら!舞がしょんぼりしただろ?!
鬼塚まれい
鬼塚まれい
全部私のせいってわけじゃないじゃん~!
…それ、もっと親友じゃん…。
慰める気ないでしょ…。

はっ

何を考えてるんだ私は。
まれいに聞きたいことがあるんだった!
北山舞
北山舞
あのまれい、まれいって…
鬼塚まれい
鬼塚まれい
人間じゃないよ?
北山舞
北山舞
えっ
全部言う前に言い返された。
めちゃくちゃ簡単に。
北山舞
北山舞
(…でも、あのまれいが?人間じゃない?)
ぎりぎりで止まっていた恐怖のストッパーが、
いきなり崩れ落ちてしまった。

あんなに近かったまれいとの距離が、遠くなった感じ。

私は人間だけど、まれいは、人間じゃない。
北山舞
北山舞
(…怖い…っ)
花子
花子
…そんな怖がることはないよ
ほらまれい、自己紹介しなさい
北山舞
北山舞
自己紹介…?
あんな親友なのに、自己紹介って…。
なんか変な感じだな…。
鬼塚まれい
鬼塚まれい
さて、改めて、私の名前は鬼塚まれい!
人間じゃないって言ったけど、鬼なんだ!
北山舞
北山舞
鬼…
鬼塚まれい
鬼塚まれい
といっても、悪い人を倒す鬼なんだけどね!
北山舞
北山舞
そうなの…?
…よかった…。安心した…。

まれいが悪い妖怪だったらどうしようって…。

このまま、まれいはまれいのままでいてくれるんだ。
逆に、悪い人を倒すんだから、印象が上がった!
鬼塚まれい
鬼塚まれい
じゃ、私帰るね
北山舞
北山舞
どうやって帰るの?
鬼塚まれい
鬼塚まれい
花子がやってくれるさ
そういわれると、
花子さんが手を振り上げて指パッチンをした。

その瞬間、まれいが跡形もなく消えた。

…いや?
まれいがいた足元にいっぱい物がある。
なにこれ…。
花子
花子
これはね、まれいが倒した悪い人の物なんだよ
自分の物以外は指パッチンで運べなくてねえ…
北山舞
北山舞
そうなんだ…。…あれ?
その物の山の中に、見たことがあるキーホルダーがあるような気がした。
北山舞
北山舞
………
北山舞
北山舞
(まあいっか…)
どうも、カエルエカです。

書きましたー!

さて、次の投稿は早ければ今日の夜、遅くても月曜までには投稿します。

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それではじゃあね

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