第62話

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2026/02/24 10:00 更新


🐢side











放課後、校舎の端でしゅんとと二人きりになった。







じゅのん
おい、ちょっと話があるんだけど






声は普通に出せたつもりだったけど、









胸の奥がなんかざわざわする。








しゅんとは腕を組んで眉をひそめる。










しゅんと
……なんだよ、急に。顔が怪しいぞ








塩っぽく言うけど、目はやっぱり鋭い。








じゅのん
いや、別に……その、ちょっと相談があって、笑








つい「笑」をつけて誤魔化す。








心臓はバクバクで、余裕なんてない。











しゅんと
相談? 女の子なんじゃねぇの?笑








遠回しに聞かれて、焦りながらも少し余裕を装う。







じゅのん
…いや、そんなことないし、笑







嘘みたいに軽く言ったつもりだけど、








しゅんとの目が笑っていた。










──見抜かれてる、絶対。









しゅんと
……本当か? こっちの話聞かせてみろよ







しゅんとが腕を組んだまま少し身を乗り出す。










俺は肩をすくめ、少し照れながら答える。











じゅのん
……妹みたいな子で、ちょっと変な感じで……ま、別にどうでもいいけど、笑









しゅんと
……なるほどねぇ〜、笑








しゅんとが少し口角を上げる。








しゅんと
お前、完全に意識してるだろ、笑









遠回しすぎて、逆に俺が赤面する。






じゅのん
…うるさい、別にそんなことないから!








声を強めに出すけど、胸の奥はぐらぐらしている。










余裕ぶってるけど、実際はかなり揺れてる。









しゅんと
ツンデレだな、笑





じゅのん
…人のこと言えないだろ笑









表では余裕ぶって、しゅんとにからかわれても平静を装う。










でも胸の奥は、確実にザワついて、











ちょっとしたことでドキドキする。













──これが、俺の本当の気持ちかもしれない。












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