第10話

第9話 始まりの第一歩
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2023/03/01 12:37 更新
基本的には憎男視点
赤木香菜
どう?こんなことをした人でも、善人って、言える?
······。何も言えない。だって、俺がもし香菜の立場だったら、同じことをすると思うから······。俺と同じで、こいつは苦しんでたんだ。だから、俺が心が楽になることを言わなければ······。こいつは、また、心が病んでしまう。
田中 憎男
······
田中 憎男
お前は、善人だ。
香菜は、驚いたような顔をした。
赤木香菜
······な、何で······。分からないの?わ、私は、両親を殺したんだよ。
田中 憎男
だが、お前は罪を認め、償いをしようとしてる。すごく立派だ。
年上の人にこういうこと言うの、恥ずかしいが、少しでも香菜の心が楽になってくれるなら······。
田中 憎男
それに、お前は俺を殺さず、助けてくれた。それを善人と呼ばず、何と言う?
香菜の目に涙がたまるのが、わかる。よし、もう一押しだ。
香菜side
今まで、私は両親のことについて、誰にも話をしていなかった。理由は、単純に怖かったから。私が、両親を殺したと言ったら、みんな差別をする目で、『人殺し』と言われるだろう。実際、小学生の時、『人殺し、人殺し』と言われまくった。
香菜side
誰も私の気持ちなんて分かってくれなくて、いつも妹に慰めてもらっていた。なのに、妹以外にも、私の気持ちを理解してくれる人がいた。まさか、妹だけではなく弟にも、慰められるとは······。
正直、俺がこういうこと言っていいのか、分からないが······罪を認め、償いをしようとするとは、なかなか出来るもんじゃねぇ。俺なんか、復讐の気持ちだけが、残っているのによ。
田中 憎男
お前は、俺と違ってすごすぎるよ。だから、あまり自分を責めるな。
その瞬間、俺は、香菜に抱きつかれた。
田中 憎男
おい、離れろって······。こんなところ、誰かにみられたら······。
赤木香菜
ありがとう。私をここまで、慰めてくれて。貴方は、最高の弟よ。
はぁ~。めっちゃ、気まずい。いや、ここまで来たら、俺が最後、話すのがお決まりでしょ。でも、もう励ますことは、全部言っちゃったし······。誰でも、いいから、落ちをつけてくれ~。
赤木小雪
······
待って。小雪がガン見してきているんですけど······。この後、何、言われるんだろう。
田中 憎男
あの~。香菜さんや。
赤木香菜
何?
田中 憎男
妹さんが······
赤木香菜
えっ。
香菜は、小雪の存在に気づいたら、一瞬で俺から離れた。
赤木小雪
まさか、お姉ちゃんが······
赤木香菜
ち、違うの。憎男君が『抱きついてきて、お願い』と言ってきたの。
田中 憎男
は?俺、そんなこと言ってねぇし······。
赤木小雪
そうそう。お兄ちゃん、ヘタレそうだし、こういうこと、たぶん言わないよ。
💢
田中 憎男
ヘタレじゃねぇ。
ヘタレとは、弱った物、臆病な様子や情けない性格をした人物を指す俗語である。        by 作者
 
呑気に解説してんじゃねぇ。
でも、こういうのを見ると、俺達は兄弟なんだと実感してしまう。ここに、宣言しよう。こいつらは、信用できる。
田中 憎男
絶対に俺が護る······
赤木香菜
あ、ありがとう。でもね。私が護る立場だと思うの。ぶっちゃけ、私の方が強いし······。
······
そうだった。俺は、こいつに負けたんだった。だったら、やることは一つ。
田中 憎男
特訓してきます。
そう。俺は、特訓して、こいつらよりも強くなって、最終的には、俺の家族を殺した奴に復讐をする。悪いが、復讐をするというのは、変える気は、しない。だが、無害な人たちに手を出すのは、やめた。俺は、こいつらと幸せに暮らすんだ。
新たな人生の始まりだ。
『法王の聖域』本部
アラン
また、第六王が、減った。それどころか、あいつら。俺らに喧嘩を売ってきやがった。
サラ
ゴンザレスのことは、自業自得だけどね。
シズク
サラ殿。ゴンザレスは、どうされたのですか?
サラ
牢屋にいるよ。勝手な行動をした罰ね。
ダローケ
ふふん。いいきみだわ♥️。
アラン
第六王が、減ったことにより、戦略が落ちてしまった。だが、新入りを連れてきたそうだな。ダローケ。
ダローケ
はい。もちのろんです。入ってきて~。
ダローケの呼び声とともに入ってきた。
サラ
子供?
ダローケ
ただの子供に見えるでしょ?でも、かなり強いのよ♥️。少なくとも、私よりね♥️。
シズク
!!
カイ
カイです。
アラン
ダローケより、強いのは、本当か?
カイ
分かりません。戦ったことがないので。
アラン
だが、ダローケは、正直者。そんな奴が言うのだから、実力は、本物みたいだな。いいだろう。お前は、今日から仲間だ。
カイ
はっ。
サラ
用がすんだら、私はもう行くよ。服屋さんに、行かないと。
サラは、消えた。
ダローケ
私も失礼するわ💕。しっかりと奴隷達に拷問をしてこないと。
シズク
我は、修行に。
ダローケとシズクが消えた。
カイ
僕も失礼します。敵をこの目でみておきたいので。
カイは、消えた。

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