第25話

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2024/12/28 12:00 更新
sana side
私は急いでみーたんに電話した
紗夏
紗夏
みーたん、!おらんってどういうこと!?
南
その言葉の通りです、!あなたの下の名前がどこにも居ないんですよ、!
みーたんの焦ってる声。嘘じゃない。
ほんまにあなたの下の名前が家におらんのや
南
何か知りませんか、!?
紗夏
紗夏
…ごめん、こうなった経緯はサナのせいや、
私は包み隠さず全て話した
南
っ、ほんまに、さな先輩には失望しました、
自分もわかってる。最低なことをしたのは、
だけど、あなたの下の名前には私に縛られずに幸せになって欲しかった。
南
こんなことになるなら、私がもっと最初から奪っておくべきでした
紗夏
紗夏
っ、え、?
南
…私は、あなたの下の名前が好きです
紗夏
紗夏
南
私があなたの下の名前を見つけて、あなたの下の名前を惚れさせます。さな先輩なんか眼中に無いぐらいに
南
それでは
それで電話が切れた
…なんやろ、この気持ち。あなたの下の名前を取られたくない、みーたんじゃなくてサナが見つけ出したい
紗夏
紗夏
…ごめん、ももりん。ちょっと急遽用事出来たから抜ける
もも
もも
え、
紗夏
紗夏
先生になんか聞かれたらそう言っといて
私はそう言って行こうとしたけど
もも
もも
ちょっと待って、!
ももりんに腕を掴まれた
もも
もも
…どうせあなたの下の名前なんやろ、?
みーたんが行ってくれてるんやから任せとこうや、!さーたんが行く必要ないって、
紗夏
紗夏
…サナが全部引き起こしたことやから、
紗夏
紗夏
それに、
紗夏
紗夏
サナがあなたの下の名前を見つけたい、
もも
もも
っ、!
どちらかというと、気持ちは後者の方が強いかもしれない。みーたんよりもさなが先に見つけて、それで謝りたい。ちゃんと、あなたの下の名前の話も聞けばよかったのに、自分一人で言ってしまったこと
紗夏
紗夏
ごめんな。ももりん
私はそう言って、ももりんの手を優しく下ろす
紗夏
紗夏
さな、どうしようもなく、あなたの下の名前のことが好きみたいやわ、笑
前まではあんなにダヒョナのこと好きやったのに、いつの間にかそれが上書きされていった。あなたの下の名前の優しさに漬け込むほんまに酷い女やけど、それよりも、あなたの下の名前が好きでたまらない
紗夏
紗夏
また明日!ももりん!
もも
もも
っ、はぁっ、笑。告白もしてないのになんか振られた気分やわ、笑
もも
もも
…早く見つけてあげてな
紗夏
紗夏
当たり前!
私はそうして大学を抜け出した
そこから数十分走り回った。
こんな走るのは何年ぶりやろ、
紗夏
紗夏
はぁっ、はぁっ…、!
息切れもして、めっちゃきつい。
けど、そんなん好きの人のためならなんともない
ポツ、ポツ
雨も降ってきた
そういえば天気予報で今日は雨みたいなこと言っとたわ、傘もってこればよかった、
ていうか、前もこんなことあったよな、
あの時は…ダヒョナと喧嘩して……
そうや、あなたの下の名前が傘を貸してくれて、
あそこからサナとあなたの下の名前の関係が始まったんよな、
早く見つけてあげな、またあなたの下の名前風邪ひくやん、
私は傘もささず、あなたの下の名前を探し回った
ピロンッ
紗夏
紗夏
もうっ、こんな時に何、!?
そう思って、スマホを見たら
南
「あなたの下の名前、見つけました」
と、みーたんからメッセージが来ていた
あぁ、負けちゃったんや、
紗夏
紗夏
なんとも言えない悔しさと自分の不甲斐なさを感じた
紗夏
紗夏
…結局、なんも出来へんのか、
サナは何回もあなたの下の名前に助けて貰ったけど、サナはあなたの下の名前を助けてあげれたことなんて…一度もない、
紗夏
紗夏
悔しいなぁっ…(泣)
良かった、雨が降ってて、サナが泣いてることなんか誰にも分からへん、
でも、あなたの下の名前は…気づいてくれたよな、
何考えてもあなたの下の名前のことばっかり、
もうどうしようもないな、自分
そうして私は1人で家に帰った






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