俺は、
忌み子だった
生まれたときから目付きが悪くて、ギザ歯だった
俺の中でも、ずぅっと、コンプレックス
母さんは、俺を産んだと同時に父に捨てられたらしい
なんでも、俺と全く似てなくて、不倫を疑ったんだとか
いっつも癇癪を起こし、殴りつけてくる人だった
でも、やっぱり腐っても母、。
あの劈くような黄緑色の目は、
嫌でも血がつながっているのだと痛感させられる
仕方ねぇだろ、
俺だって、好んで母さんの子供になったわけじゃない
俺は、殴られては罵声を浴びせられる日々を12年間も耐え続けた
最後の方になっては俺は抵抗もしなく、
涙さえも流さなくなっていた
13歳の誕生日
母さんは
俺を
殺そうとした
首の圧迫感と、息苦しさで目を覚ます
俺の目にはいつも以上に狂気に満ちた目をしている
母が写っていた
生理的な涙が垂れる
俺の眼の前に写っているのは
バケモノそのものだった

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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。