とりあえず初撃刺しを…
しかし、王様は軽くかわす。
王様は、炎属性の魔法を撃ってきた。
だが、ウパさんとみぞれさんが相殺してくれた。
今度は、斬撃属性の魔法を撃ってきた。
これも、レイマリさんとぜんさんが相殺してくれた。
前に出てきたレイラーさんが、王様に攻撃を当てることができた。
えっサラッと言ってるけど…。まさか今まで、全ては王様の手のひらの上だったってこと?
そもそも魔物が現れたということがわかるのも不思議だったし、何よりなんの魔物が出たのかも正確だった。
言わせておけば、うざったらいこと言うわね…。
やっぱり、4人の裏切りがあったことが悔やまれる。わたすたちの情報は基本知れ渡っているようだ。
すると、ヒナさんが突然耳打ちしてきた。
それじゃあここはヒナさんのいう通り、相殺は魔法技の人たちに任せて、物理技の人たちで攻撃しに行こう。
みんなが技を相殺してくれたから…よしいこう!
正直作戦をまともに立てていなかったので、これが正しい指示かはわからなかったが、とりあえず物理技の人たちが進んでくれたようでよかった。
物理技の人たちが走ったのを確認したわたすは、後ろからトドメを刺すことにした。
みんなの攻撃動作に王様は全く怯まず、むしろ思いもよらない攻撃をしてきたのだ。
なんと、菓子が持っていた打撃属性のブーメランを投げ、6人に当ててきたのだ。
菓子のブーメランの片方は奪い返したが、それゆえにもう一つの存在をすっかり忘れていたのだ。
わたすにはギリギリ当たらなかったが、直撃した6人は、その場に倒れてしまった。
今度は、風属性の攻撃が…他のみんなのところへ向かっていった。
風属性は風属性同士でしか相殺することができない。せめて残りの人だけでも助けないと!
だがしかし、魔法の軌道が逸れたのか、はたまた進行方向が同じだったからか、わたすの魔法では到底相殺できず、みんなに当たってしまったのだ。
直撃した9人は、その風圧と攻撃に耐えられず倒れてしまった。
すると、王様はかなり高い天井まで登り、特大な魔法を貯め出した。
わたすは必死に魔法を撃つが、どうにもあたらない。やはり私は、対空に弱すぎる。
菓子のブーメランを投げたりルカさんの弓を撃ったりしたが、飛距離自体が足りなかったし、扱いにも慣れてないので、まるでダメだった。ぐさおさんの刀やぜんさんの皿は投げられるほど軽くなかったし、ガンマスさんやレイマリさんのやつはそもそも扱い方がわからなかった。
あぁ、他の誰かが1人でも生きてたら…みんなが対空に強いはずだから…誰か…。
そもそもわたすが対空に弱いのは、小さいころ、大ジャンプ攻撃したら魔物の攻撃に当たって、それから…。
いや、そんな小さい頃のことなんて気にしなくていいじゃない。その頃よりも強くなってるし。
でも…もし、王様の攻撃に当たったら…そのまま地面に落下したら…間違いなく死ぬ。死んだら、私は終わりだし、王様にこの国が支配されるのも時間の問題だ。
ちがう。いまここで攻撃しなくても、どちらにしろ王様の攻撃に当たって私は死ぬ。それならば、一か八か挑戦してから死のう!これ以上王様の好き勝手にはさせない!死んでも関係ない!その心意気が大切なんだ!
ジャンプ…。
で、できた!王様の高さに追いついた!あとは!くらえ!































編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。