第6話

背中のぬくもり
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2025/09/04 13:51 更新
僕はお姫様抱っこされたまま、仙蔵の顔を見上げて「だ、大丈夫…」と答えた。
しかし次の瞬間、自分のサラシが緩んでいることに気づく。




あなた
(や、やばい…!これじゃ……!)




顔から一気に血の気が上り、僕は慌てて仙蔵の胸を押し、身を捻る。
すると、まるで攻撃でも仕掛けるかのようにひらりと身体をひねり、地面に軽やかに着地した。




あなた
た、助けてくれてありがとう‼︎ ぼ、僕はもう行くね‼︎




焦りに満ちた声を残し、後ろも振り返らず駆け出した。












仙蔵は_____ただポカンとした表情で、その背中を呆然と見送る。
時間が数秒止まったように、声も出ない。
立花仙蔵
(……なんだったんだ、今のは……?)
風が木々を揺らし、はっと我に返る仙蔵。
あなたの下の名前はすでに少し先まで走り去っている。
立花仙蔵
ま、まてぇ-------‼︎‼︎
僕は仙蔵に追いつかれないように必死に走っていた。
あなた
(はぁ…はぁ……!! ま、まだ追いつかれてない……!)
そう思ったその瞬間、足元がガクッと沈み、体が落ちた。
ドサァッ。
僕は暗い穴の中に転がり込んでいた。











ズキッッッ
あなた
いったぁぁぁぁぁ!!!
顔をしかめ、必死に息を呑んだ。
あなた
 う……嘘……傷が……!?
その時だった。
おやまぁ〜大丈夫ですかぁ〜〜〜?
上からのんきな声が降ってくる。僕は思わず目を丸くした。
見上げると、穴の縁にひょっこりと顔を出したのは_____
_____暗くてよく見えないがウェーブが掛かった長髪の男の子......??
あなた
落とし穴に落ちちゃって……それに、傷が開いちゃって……動けそうにないの……!!!
穴の上から顔を出している男の子は、ぽりぽりと頭をかきながら小さくうなずく。
んー……困りましたねぇ……。あいにく今、僕、両手がふさがってるんですよぉ
荷物を見せながら、どこか申し訳なさそう……というより、マイペースな感じで言葉を続ける。
あなた
え……じゃ、じゃあ……どうすれば……
そぉ〜だ!!僕が、他に助けられる人を呼んできましょうか?
あなた
 お、お願いしてもいい!?
わかりましたぁー!!
ぱたぱたっと足音を響かせて走り去っていく。
あなた
(は、早い……)
暗い穴の中にひとり取り残され、じわりと汗ばむ額を袖で拭った。
あなた
(ほんとに……助けを呼んできてくれるよね……?)
足音が近づく。
僕は穴の中から耳を澄ました......









あなたの下の名前〜!!大丈夫かい〜??










穴の上から現れたのは伊作だった。
善法寺伊作
喜八郎から聞いて、助けに来たんだ!!
僕はほっと胸をなでおろした。
あなた
(さっきの男の子...喜八郎くんって言うのかな....)
あなた
伊作....!!!ありがとう....!!
伊作はニコッと笑って微笑んだ...
善法寺伊作
無理に動かないでね!!今医務室に運ぶから!!
そう言うと僕をおんぶする形で背中に抱え、慎重に穴の中から引き上げた。
僕は少しびっくりするも、背中から伝わる温かさに心がじんわりとほどけていくのを感じた。
思わず深く息を吐くと、体が自然と委ねられ、心地よさに目が重くなっていくと僕はそのまま眠りについてしまった.........

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