翌朝、僕はいつものように自室のベッドから起き上がる。
それと同時に押し寄せる、心配と後悔。
あの後、雲雀はちゃんと逃げただろうか。
もっと早くに思い出していれば、先に家に帰ることができたのではないか。
様々な負の感情が、次々と押し寄せてくる。
震える手で、スマホを取りボタンを押した。
プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル、
鳴り止まないスマホの画面には、雲雀の名前と反射した僕の青白い顔が見える。
プルルルル、プルルルル、ガチャ...、
スマホだけを持って、急いで家をでた。
前に行ったことのある、雲雀の家まで走る。
走っている間何度も電話をかけたが、雲雀はでない。
ドンドンッ、
ドアを叩いて呼びかけてみるが、返事はない。
もう一度、ドアを強く叩く。
ドンドンッ!
雲雀はでてこない。
その代わりに、音を聞きつけた隣人が顔を出す。
信じたくない話を話して、隣人は自室へと戻って行った。
...雲雀が帰ってきてないとしたら、どこにいる?
僕は再び走り出した。
昨日行った公園。雲雀と2人で話をしていた公園に。
生きててくれ、なんて祈りながら、公園に着いた。
だがそこに居たのは、雲雀ではなく大勢の人。
人々は、何かを取り囲むようにして集まっている。
人を掻き分けて人集りの中心へと向かう。
するとそこには、大量の血痕と、相棒の死体があった。
まだ警察が来ていないせいで、雲雀はそのまま放置されている。誰も近づこうとしない中、僕は雲雀の方へと歩みを進める。
まだ、生きているかもという僅かな可能性に賭けながら。
多くの視線を向けられる。
だが歩くことをやめない。
...雲雀のところまできた。話しかけやすいようにペタンと地面に膝を着く。
脈を確認するが、脈は動くことなく止まっている。
雲雀の名前を叫んだと同時に、サイレンの音が聞こえてきた。警察が、人混みを掻き分けてこちらへ向かってくる。
やっぱ死ネタって辛いけどいいn((((((((((殴
ゴメンネ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!