第4話

バレンタイン。
170
2023/03/17 07:00
(なまえ)
あなた
どうしよ、
チョコ…作っちゃった、
しかも、柑橘系とか、ヨーグルト味とか…色々選んじゃって、
気づいたら、いふくんの好きなものでチョコが出来上がっていた。
(なまえ)
あなた
しかも梱包まで青だし…!
梱包も、カードも…前にいふくんが好きって言っていた青色だ。
(なまえ)
あなた
(ここまで来ると、無意識のレベルがヤバい、)
いっそ…渡そうかな。
いつも私のこと助けてくれてるし…そのお礼ってことで!
そう思ってギフトカードを一枚だし…書く。
(なまえ)
あなた
(えっと…お礼だから“ありがとう”とか書いて、)
そんな事を考えながら書いた言葉は、
『好きです。』
(なまえ)
あなた
(…え、何書いてるんだ私!?)
これはボツだ。
新しい紙を出して、今度はいつも手伝ったり、フォローだったり、
いろいろしてくれてありがとう。
と、当たり障りのないことが書けた。
(なまえ)
あなた
よし、これを当日渡すだけ、、、。
-バレンタイン当日-
いふside
いふ
いふ
はぁ〜、今日の授業だる、
そんな事を言いながら朝、靴箱を開けたら、
ズドドドドドドン!
いふ
いふ
(あ”ー…、)
毎年恒例、バレンタインデーに靴箱からありえへん量のチョコが入っとった。
それを見て、そういやバレンタインやったな、と思い出す。
ないこ
ないこ
まろの量、やばw
隣で同学年で親友のないこが笑いながら言った。
だがないこが靴箱を開けた瞬間、
ドンカラガッシャン!!
俺の量の倍くらいの多さのチョコがないこの靴箱の中から出てきた。
流石、うちの学校の生徒会長。
悠佑
悠佑
毎年思うんやけどさ、どうやったらその量入るんやろ…
俺の左隣で、ボソッとつぶやくあにき。
あにきも俺と同じ学年、俺と同じく生徒会副会長だ。
いふ
いふ
ってか、ないこは俺の量の倍あるやんw
ないこの足元はチョコだらけだ。
…俺もやけど。
悠佑
悠佑
…この調子やと、俺は少な、、、
そう言いながらあにきが靴箱を開ける。
まあ…あにきもあにきで人気者やから量は多く、
ドサ-っと俺と同じくらいかそれより多いくらいの量のチョコが落ちてきた。
ないこ
ないこ
あにきもやばw
いふ
いふ
ってかこれ、どないする?
悠佑
悠佑
いっそのことそのへんにおる生徒に配って回りたいくらいやな。
ないこ
ないこ
あにきw
それは可愛そうでしょ、分かっちゃうし、
悠佑
悠佑
嘘や。
こんな風になると思って、特大サイズのトートバックを3つ持ってきたわ。
いふ
いふ
おー!あにきナイス!
あにきからもらった袋にせっせとチョコを入れた。
(絶対、この後手渡し勢が来るから増えるわ…。)
ないこ
ないこ
、今年も生徒会室に置きますか〜。
いふ
いふ
先生に配ろ。
悠佑
悠佑
やな、流石に食べきれんわ。
放課後、
いふ
いふ
(あ”ー疲れた。)
今日は昼休み追い回され、放課後も探し回され、男子には妬まれ、
(食べきれないから少しあげた。)
散々だ。
そう思っていた時、あなたを見つけた。
いふ
いふ
あなたやん。どないしたん?
こんなところで?
(なまえ)
あなた
あ、えっと、その、あの…はい!
あなたは色々言ってから、俺に紙袋を差し出した。
顔は…恥ずかしいのか真っ赤だ。
いふ
いふ
え、俺に?
まさか好きな人から貰えるとは思っていなかったから
俺は、面食らってしまった。
(なまえ)
あなた
う、ん…嫌…かな、?
嫌なわけない、むしろめちゃくちゃ嬉しい…!
いふ
いふ
そんな事ないで、嬉しい。
(なまえ)
あなた
良かった、
そう言ってあなたは安心したように笑った。
いふ
いふ
(ずる…その可愛さは反則やん。)
(なまえ)
あなた
じゃ、じゃあ、!
そう言ってあなたが、帰ろうとする。
いふ
いふ
あ、チョコ、ありがと!
(なまえ)
あなた
うん、!
いふ
いふ
(今ので疲れ、全部吹き飛んだわ。)
義理でも、めっちゃ嬉し…、
そんな事を思いながら、その後スキップを仕出しそうな勢いで家に帰った。
(もちろん、出待ちがおったんやけどな!w)
ひすい
ひすい
人気者って大変だねぇ…。
いふ
いふ
大変ってなぁ…。
ないこ
ないこ
漫画以外でこんなの見ないよw
悠佑
悠佑
漫画だけで見るネタやんw
ひすい
ひすい
うん、ただ書きたかっただけw
いふ
いふ
まあ…おもろいからええけどさ、
ないこ
ないこ
でも、こういうのってお返し大変そ。
悠佑
悠佑
やな。
ひすい
ひすい
…あ、やべっ。
これから用事だ…。
いふ
いふ
〆ろ。
ひすい
ひすい
そうする、!
ないこ
ないこ
明日もよろしくね!!
全員「おついれ!」

プリ小説オーディオドラマ