第22話

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2026/02/22 12:36 更新
ツクヨミ
ツクヨミ
はぁ…まったく、あの子は危機意識が無いのか…あるいは…
ツクヨミ
ツクヨミ
私は少し出てくるから、君たちはここで大人しく様子を見ているといい
星野アイ
星野アイ
いってらー
本田今日子
本田今日子
誘拐されんなよー
ツクヨミ
ツクヨミ
星野アクア
星野アクア
おいルビー本気か?草摩の当主の深堀りって…
星野ルビー
星野ルビー
うん!だって
星野ルビー
星野ルビー
私まだ、あの人が本田さんに怪我させたこと許してないし
ルビーの瞳の星が黒く光る。
星野アクア
星野アクア
………まぁ、俺もそうだが
玄関に座り込む透とルビーを思い出したアクアも、共鳴するかの如くその瞳を暗くした。
本田透
本田透
ルビーさん!アクアさん!?ほわぁ!!
草摩夾
草摩夾
透…!!
透がベランダの手すりでズッコケ、落ちそうになるのを夾が止める。
星野ルビー
星野ルビー
あ!本田さーん!!
星野ルビー
星野ルビー
やっほー!来ちゃった☆
ルビーが大きく手を振った。
草摩夾
草摩夾
来ちゃったじゃねぇ!!早く帰れ!何だよ深堀れって!
草摩由希
草摩由希
春!紅葉!二人を止めろ!
草摩撥春
草摩撥春
そうしたいのも山々なんだけど…
星野ルビー
星野ルビー
ふふ…♪
ルビーが両手を広げてアクアと春の間に入り、不敵な笑みを浮かべる。
草摩撥春
草摩撥春
これじゃ止めようにも止められないでしょ。変身し・ちゃ・う♡
草摩紅葉
草摩紅葉
ごめんね由希〜
星野ルビー
星野ルビー
あ、お兄ちゃん説明よろしくー
そう言って春達から目を離せないルビーが、アクアにマイクを手渡す。
星野アクア
星野アクア
(俺に全振りかよ…)
星野アクア
星野アクア
……どうも…タレントのアクアです
アクアがマイク越しに声を発した瞬間、校内が黄色い歓声で溢れた。
きゃあああ!!イケメンー!!
星野アクア
星野アクア
星野アクア
星野アクア
えー…妹の突拍子な思いつきで草摩家当主についての暴露?を─
星野ルビー
星野ルビー
お兄ちゃん暗いし説明下手すぎ!やっぱ私が話す!
星野アクア
星野アクア
はぁ…ったく
アクアが渋々ルビーの口元にマイクをかざす。
キィィイン…
ルビーが大きく息を吸う。
星野ルビー
星野ルビー
みんなぁぁぁ!!イケメンだらけで女を寄せ付けない草摩の秘密が知りたいかぁぁ!!
草摩紅葉
草摩紅葉
(𝑶𝒉...𝒀𝒆𝒂𝒉!)
草摩撥春
草摩撥春
(おーいぇー)
ルビーの声に、時間差で生徒達が雄叫びをあげる。
星野ルビー
星野ルビー
声が小さいぞぉぉ!!
おおおお!!
草摩由希
草摩由希
草摩夾
草摩夾
本田透
本田透
(ルビーさん!?)
星野アクア
星野アクア
(煽りがライブ会場…)
星野ルビー
星野ルビー
では!
星野ルビー
星野ルビー
まずは草摩家当主様のお名前から──
──その直後、大量のカラスがルビーとアクアをこの世界の人間から隠した。

濁った鳴き声が住宅街に響く。
星野ルビー
星野ルビー
??
星野アクア
星野アクア
…!
本田透
本田透
(カラス…?)
花島咲
花島咲
……来る
本田透
本田透
え?
 
そして、鴉達が散っていくと同時に、一人の小さな少女が現れた。
ツクヨミ
ツクヨミ
ツクヨミ
ツクヨミ
…やぁ、楽しそうで何より
──ツクヨミが、ルビーとアクアの顔を見て微笑んだ。
 
【教室】
本田透
本田透
女の子…?
花島咲
花島咲
……非常に興味深い電波…少し外すわね
本田透
本田透
花ちゃんどこへ
本田透
本田透
…!!
花島の目線の先を見た透が、表情を変える。
本田透
本田透
私も行きます!!
花島咲
花島咲
…私の後ろにいるのなら、安全を保証するわ
草摩由希
草摩由希
俺も
草摩夾
草摩夾
俺も!!
花島咲
花島咲
重量オーバーよ
そして、花島と透が心配に駆られる由希と夾を背にして、教室を後にした。
【校門前】
ツクヨミ
ツクヨミ
……少しは休めたかい?
星野アクア
星野アクア
…お前
ルビー
ルビー
オマエ
ルビーが怒りに満ちた顔で、ツクヨミの胸ぐらを掴んだ。
ルビー
ルビー
よくのうのうと来れたね
ツクヨミ
ツクヨミ
…そこまで怒るほど嫌だった?
ルビー
ルビー
は?嫌に決まってるじゃん。こっちは二日もスケジュールすっぽかしてんだよ。替えのきく芸能界でなんか、すぐ干されるに決まってる
ツクヨミ
ツクヨミ
じゃあ、今すぐ帰る?
星野ルビー
星野ルビー
ツクヨミ
ツクヨミ
ふふ、少し意地悪だったかな
ツクヨミは、ルビーと話ができて嬉しかったのか、機嫌よく笑う。
星野ルビー
星野ルビー
…何がしたいの
ツクヨミ
ツクヨミ
君達が危ない橋を渡ろうとしていたから、止めに来た
星野アクア
星野アクア
…危ない橋?
ツクヨミ
ツクヨミ
そう。草摩家当主を暴こうとするのをやめた方がいい
星野ルビー
星野ルビー
何で
ツクヨミ
ツクヨミ
それは…
本田透
本田透
ルビーさん!
花島咲
花島咲
ルビー
ルビー
本田さん……と、昨日の
透がルビーの元に駆け寄り、ツクヨミと花島が顔を合わせた。
花島咲
花島咲
…こんにちは
ツクヨミ
ツクヨミ
(この子も随分と特別な力を持たされている…)
ツクヨミ
ツクヨミ
こんにちは
花島咲
花島咲
あなたの電波…人間なのに、何だか…
ツクヨミ
ツクヨミ
昨日はあの子達と触れ合ってくれてありがとう。君は少し、私と似ている
ツクヨミが花島の言葉を遮る。
花島咲
花島咲
…と、言うと?
ツクヨミ
ツクヨミ
ふふ、簡単に言えば、選ばれた者…かな
花島咲
花島咲
そう…でも、貴女と私の電波は、似ているどころか遠くかけ離れているわ
ツクヨミ
ツクヨミ
そりゃあそうさ。だって、住んでいる世界が違うんだから
本田透
本田透
ルビー
ルビー
直後、ツクヨミが手をパンッと叩いた。
ツクヨミ
ツクヨミ
さ、意味の無い話はこのくらいにして
ツクヨミ
ツクヨミ
二人はすぐあの家に戻るといい
ルビー
ルビー
私達が従うと思う?
ツクヨミ
ツクヨミ
それは─
言いかけて、ツクヨミがルビーから目を離す。
ツクヨミ
ツクヨミ
…ああ……間に合わなかったか
ツクヨミが大きくため息をつく。その目線の先には、アクアにとって見覚えのある黒い車があった。
星野アクア
星野アクア
(あれは…あの当主の…)
草摩慊人
草摩慊人
そして、車中から草摩慊人が降りてきた。
【追記】
 いつも❤くれる方々ほんとにありがとうございます!!モチベになります(๑•᎑•๑)

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