ルビーの瞳の星が黒く光る。
玄関に座り込む透とルビーを思い出したアクアも、共鳴するかの如くその瞳を暗くした。
透がベランダの手すりでズッコケ、落ちそうになるのを夾が止める。
ルビーが大きく手を振った。
ルビーが両手を広げてアクアと春の間に入り、不敵な笑みを浮かべる。
そう言って春達から目を離せないルビーが、アクアにマイクを手渡す。
アクアがマイク越しに声を発した瞬間、校内が黄色い歓声で溢れた。
アクアが渋々ルビーの口元にマイクをかざす。
キィィイン…
ルビーが大きく息を吸う。
ルビーの声に、時間差で生徒達が雄叫びをあげる。
──その直後、大量のカラスがルビーとアクアをこの世界の人間から隠した。
濁った鳴き声が住宅街に響く。
そして、鴉達が散っていくと同時に、一人の小さな少女が現れた。
──ツクヨミが、ルビーとアクアの顔を見て微笑んだ。
【教室】
花島の目線の先を見た透が、表情を変える。
そして、花島と透が心配に駆られる由希と夾を背にして、教室を後にした。
【校門前】
ルビーが怒りに満ちた顔で、ツクヨミの胸ぐらを掴んだ。
ツクヨミは、ルビーと話ができて嬉しかったのか、機嫌よく笑う。
透がルビーの元に駆け寄り、ツクヨミと花島が顔を合わせた。
ツクヨミが花島の言葉を遮る。
直後、ツクヨミが手をパンッと叩いた。
言いかけて、ツクヨミがルビーから目を離す。
ツクヨミが大きくため息をつく。その目線の先には、アクアにとって見覚えのある黒い車があった。
そして、車中から草摩慊人が降りてきた。
【追記】
いつも❤くれる方々ほんとにありがとうございます!!モチベになります(๑•᎑•๑)








































編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。