由希の表情が見たことないほどの嫌悪感に満ちている。
紫呉が、満を持して綾女の前に現れた。
そして、いつもの甘ったるい雰囲気が流れる。
互いに暫く見つけ合う。
そしてそして、毎度の如く笑顔で互いに親指を立てた。
すると、綾女がアクアとルビーを見た。
そして、綾女が横を振り向く。
由希がはとりを指さすと、綾女が「おお…」と呟いた。
はとりは既に、帰り支度をしていたのだ。
ルビーが言うと、その場の雰囲気が緊迫したものへと変わった。
はとりと綾女が目を伏せる。
紫呉の声には、若干怒りも含まれていた。
ルビーが呟く。
すると、誰かがルビーの肩に手を置いた。
由希はルビーのぼやきを聞いて、思わず話しかけていた。
はとりが綾女を見ると、綾女もそれに気づいてはとりと目を合わせた。
二人は紫呉と目を合わせると、家を出ていった。
──家に来た時とは対極的な、暗い退場だった。
突如、透の悲鳴と共に、ニョロロンと音がした。
……そして、帰ったはずの人間の声が響いた。





























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。