目の前の光景に頽れるしかなかった。
どこから触れていいのかわからない。
ここだけ、数年前の時が止まったままかのように。
放置されていたこと、
誰も墓を用意しなかったこと、
俺に何も言わなかったこと、
全部
全部
憎らしくて、哀しかった。
ひたすらに呼び続けても、何も返ってこない。
当たり前だ。
唐突なお別れは、とっくに終わっているんだから。
切り替えようって思ったことがあったのか。
再びこんな惨状を目の当たりにしては、ぶり返されるだけだ。
こんなこと、思い出したくなかった。
いや…思い出さないといけなかった。
小刻みに震え、骨と骨が擦れる音がする。
青い記憶の蓋に触れる。
下にあるものの感触。
温度も何もない。
ただ、確かにそこにあった。
腐り落ちて、
雨風に晒され、
雪に埋もれ、
真夏の太陽を受けて色褪せ、
限界まで削られても尚、残っている。
屍というかたちとして
息子に、再会を告げた。
これが、現実だった。
誰に向けて言ったのか、わかっていない。
いや…
酷いのは俺だったっけ。
俺が言い始めたから、こうなったんだっけ。
病気持ちで迷惑かけたのも、
遊園地に行きたがったのも、
観覧車に乗りたがったのも、
全部…俺…だったよね。
なんで…、
俺だけ、生きてんの?
骸骨で、生きてるの?
独りで、生きているの?
馬鹿じゃないの。
両親だけ先に逝かせておいて、自分だけしぶとく地上に這いつくばっている。
…、おかしいよね。
眼窩(がんか)に光は灯らない。
しばらく、動けなかった。
ビニールシートに置いた手の震えはおさまらない。
違う。こんなことを考えるのは、後でにしろ。
哀しいと思うなら、謝りたいと思うなら、それを行動で示すことからだ。
ふらっと浮き上がり、少しだけその場を後にした。
振り返る勇気はなかった。けど、背中を向けるのも
大変後ろめたかった。
また泣きそうになるのを堪えて、探索を開始した。
少しでもできることを探そう。
相変わらず頼りない体を引きずって奥へ向かった。
やっぱり、覚えている。一回行っただけなのに、そこで起こったことがあまりにも濃厚すぎて、脳みそから離れない。
一際大きなお化け屋敷。
もう、誰も脅かさないし誰も驚くことはない。
ぐちゃぐちゃになった本棚のレプリカ。
赤く濁った瞳の巨大な蜘蛛のオブジェ。
そして、最奥にある蔦に覆われた墓の部屋。
全てが長い間、同じ空気にさらされていた。足を踏み入れる人々の悲鳴と笑い声を余韻にして、ずっと放置されていた。
ずらりと並んだ、墓を見渡す。レプリカとはいえ作り込みが本格的で、まである。
そっと一つの蓋を開けた。当然中に本物の遺体はあるはずがない。
途切れ途切れに決意した。
あそこにずっとさらしていたら俺はもちろん、両親もいい気分ではない。きゅっと胸が締め付けられた。
さっきの場所に戻ってブルーシートでかつての2人を包み込んで担いだ。
普通ならこれが悪いことだ、とか考えて触らなかったと思うが、それどころではないように思えた。
軽かった。
そりゃあ、当たり前なのに。
余計に苦しくなった。
もう知っているお父さんとお母さんじゃないんだって、改めて現実が突き刺さった。
軽いのに、とても重かった。
数センチ体を浮かせるのがやっとで、残りの集中力は今の悲惨な状況に削がれていた。
何回涙を流したのか、覚えていない。
骸骨でも泣けるんだ。…いいじゃん、泣いたって。
戻って棺にお父さんと、その隣にお母さんを横たえた。
とてもじゃないが、安らかな表情には見えなかった。
全てを剥ぎ取られた、抜け殻。
すかすかで、空気を纏う。
大声で号泣しそうになって、飲み込んだ。口を押さえて地面に手をつく。
歯がカタカタと小刻みに鳴っている。
棺に触れるのがやっとだった。
蓋を閉じることはできなかった。
直視することも、できなかった。
何も、できなかった。
なんて、俺は未熟なんだ。
ガリガリと、地面を引っ掻く。
胎い手の骨は案外、すぐに削れる。
痛みなんて、どうでもいい。
お母さんとお父さんの方が、もっと痛い思いしてるんだ。
このくらい、足元にも及ばないんだ。
同時に、涙はとめどなく溢れ続けていた。
ばんッ
地面が少しだけ歪んだ。
思い切り、殴りつける。
続けて、もう1発。もう1発。
何も考えられずに、拳を振るっていた。
血は滲まない。皮膚も抉れない。
骨に直接響く。
…でも、折れなかった。
苛立って、強く力を込めた。
ばきッ
土が飛び散った。
なんで。
なんで。
なんで。
折れてくれよ。
そうしないと、気が済まないんだ。
空気を断つ。
もう一度、振り下ろそうとした。
どこかで、響いた。
無視した。
ここには俺以外…存在しているものはいない。
…けど。
聞き覚えがあった。
お母さんでもお父さんでもない。
…でも、それくらい大切な存在。
思わず手を止めて顔を上げる。当然、新たな人物など誰もいない。
知り合いなんて…居たっけ。
覚えてないのに、なんでこの声に安心感を感じてしまうのか。
記憶を研ぎ澄ませた。
声が増えた。
今度は女性。おそらく、成人済みなんだと思う。
…だとしたら、男の方は…子供?それも、俺と同じくらいの。
また…何か、思い出そうとしている。
次は…。
さらに、声が増えた。どっちも男の子。
瑠威……、あれ…。
頭を殴られたような気分だった。
いつ、あんなことを言われた……?
くっきりと浮かび上がる。
太陽と海を閉じ込めたようなオッドアイ。澄み渡った空を溶かしたような髪色。
刺々しい態度かと思いきや、不器用な優しさがあった。
掠れた。けれど、確信はあった。
明るく、芯のある声。安心感が持てる、あの声。
風雅…。いや
けろっとしているが、心底嬉しそうなのが滲み出ている。
自然を描いたような眼光。草原を映したような髪色。
いつも元気いっぱいで、場の雰囲気を和らげてくれた。
初対面のときから、彼は暖かかった。
ぼんやりと、それは映る。隣のベッドで横になって
はにかむ。
ずっと隣に居てくれた。
桜色の美しい瞳。白銀の世界に舞う桃の花びらを閉じ込めたかのような髪色。
ずっと俺らを見守ってくれた。
しわくちゃの果実をさらに搾ったような声。
あの、看護師のお姉さんは…彩菜先生…だよね。
蓋の上で弱く、強く挙が握られる。
やっと、思い出せた。…でも、まだ完全じゃない。
待って…ならさ…俺の名前……あるはずだよね、?
歪んだ記憶を掻き分けて。
どこまでも、どこまでも…。
目を覚まさないと。
震えが止まった。
よりはっきり聞こえた気がして咄嗟に棺を見つめた。
当然、何か変わったことはない。静かに眠っている。
一応周囲も見た。
壁に這った蔦を縫ってクモが歩いているだけだった。
ただただ、懐かしくて、儚くて。
また、今度は俺の視界に居る状態で、もう一度その名前を呼んでほしかった。
秋灯。
そうか。
俺は…
ふうはや。
りもこん。
…え
かざね、?
改めて思い起こそうとしたが、出てきたのは
諦めと拒絶が混じった呟きだった。
…いや、呟きじゃない。
これは、…
嘘…。
俺、かざねと喧嘩したの…?
それに……
妙に確信が持ててしまった。
冷たい何かに遮断されていた。
どちらにしろ、良いお別れはしていないということが確定した。
…俺が悪かったんだっけ。
かざねの気持ちも汲み取れないまま…そっぽを向いてしまった気がする。
彼にも、約束を破る…というか、嘘をつかれたような記憶がある。
本当に、見捨てたのかな。
…会いたい。
どれくらい時間が経った?
1日?1週間?1ヶ月?
時間の感覚はない。
誰かに聞かなければ…。
誰に?この姿で?どうやって?
不審者どころではない。
もう、人間ではなくなって居るのだから。
奥歯を強く噛んで、もう一度に視線を落とす。
何も変わらない、かつて存在していた者がそこに居る。
ふーっ、と深呼吸した。
躊躇いに躊躇って、
お母さんの手を握った。
お父さんの手を握った。
硬くて冷たい感触しかわからない。
でも。
そう、自分にも言い聞かせて。
蓋を丁寧に閉めた。
偽物の墓に、本物の魂。
先に旅立った両親と、置いて行かれた子供。
ずりずりと墓石の下に押し込む。
これで、本当のお別れができた気がしてまた泣きそうになった。
達成感も、満足感もとうにない。
残ったのは喪失感と罪悪感だけ。
もう、会えないんだ。
もう、あの声を聞くことはないんだ。
立ち止まらずやれることはやろう。
ただ、それだけ。
この体で死にたいと考えた。
何度も、何度も。
誰に見られようが止められようが。
両親会えることをてっぺんに考えれば、他のことなんてどうでも良かった。
でも…
〝大切なもの〟に優先順位などあるのだろうか。
命が最優先。
贈り物が一番大事。
友達が大切。
歌を背負っていきたい。
思いやりこそが正義。
人それぞれ、『十人十色』。違いがあるからこそ人間は生きていける。
俺は…。
墓石におぼつかない手で名を刻む。
両手を合わせる。
深く、深く頭を下げる。
恩返しをしたいのなら、
またあの日を過ごしたいなら、
また話したいのなら、
また会いたいのなら。
向かうべきはあの病院。まだ思い出しきってないことも確かめるため、先生に会う。
怖がられるかもしれない。
腰を抜かして叫ばれるかもしれない。
ましてや俺のことなんて覚えていないかもしれない。
それに、道中で一般人に見つかるかもしれない。
でも、今頼れるのはきっと彼女だけだ。
…やるしかない。
場所も、把握しないと。
赤い魂を灯した黒い影は、夕焼けに浮かぶ鳥のように飛び出していった。
数十分ほど探して見つけた。
なるべく人通りのない路地を通り抜ける。
体のほとんどを失った代わりに体は軽く、空も飛べる上に軌道力も付いている。
素早く身を隠すこともお手のものだった。
なんだか憎めない性能に見えてきた。
案外あの遊園地から近く、俺が方向音痴だけだったらしい。
夕焼けを背景に、記憶の淵にある建物はあった。
正直、感動的にはなれない。
どちらかというと、記憶は正しかったんだという安堵と不安が込み上げている。
そっとそばの木の後ろから伺った。
正面は、透明なドアがあるものの、院内は一部散らかっているのが見えた。
確かそれが原因で…俺らは集ったような。
ふうはやとりもこんが入院したよね。
いい感じ。また、些細なことからでもいいから思い出していこう。
どう考えても怪しい要素満点である。
というか、前代未聞で大騒ぎになること間違いない。
せめて、窓から覗いた方がマシだろうか。
ここで違う部屋を覗き込んだらそれこそ不審者である。
裏に回って木を伝うように高く飛び上がり、枝に乗る。
あの病室に戻ったところで、彼女は居るのだろうか。
…しばらく会っていないんだ。それに…お仕事をしているなら、もう用のない部屋に戻ることはそうそうないかもしれない。
曖昧な感覚を辿って一つの窓の縁に手をかける。
用心深く周囲を確認した。夜が近いというのにまだ明るい。
そっと覗き込む。
一人部屋にの老人が寝ていて、すぐさまに顔を引っ込めた。
あそこじゃない。俺らのは四人部屋だ。
心臓のない胸を押さえて小さく息を吐いた。
隣の窓。
今度は二人部屋。ここは誰もいなかった。
何度か覗いては引くを繰り返して、5番目くらいの窓で探していた部屋は見つかった。
窓が少し開いており、カーテンが靡いている。
四つのベッド。
ベッドメイキングがされた状態ではなく、皺の入った布団たちがそのままあった。
あの頃の時が、ここで止まっているかのように。
貰い物が入っていた紙袋。
棚に立てかけてある古いカルテ。
どこかのページが開きっぱなしのスケッチブック。
どれも微かに俺を震わせた。
何となく覚えている。
余命宣告されたこと、皆で絵を描いたこと、お見舞いを頂いたこと。
今となっては全部、都合の良い思い出だった。
涼しい風が入り込んで紙袋は音を立て、カルテはパタンと倒れ、スケッチブックは次のページを示した。
…爪痕だけが、ここに残っている。
物思いに耽ってしばらく眺めていた。
…いや、当初の目的を忘れてはいけない。
彩菜先生を探さなければ。…でも、院内に入ることはできない。他の病室から滑り込むわけにもいかない。
この病室に彼女が来てくれることを信じて、待ち続ける。
再び木の後ろに隠れて、様子を伺った。
また戻ってくるなんて、どこにも保証はない。
もう来ないかもしれない。会えないかもしれない。
下手したら、ここにはもう居ないのかもしれない。
でも、俺は信じる以外の選択肢がない。
会えたところで俺のことなんて覚えていないかもしれない。
わかってくれないかもしれない。
信じてくれないかもしれない。
ましてや…嫌われるかもしれない。
いや、俺は用意された糸をタイミングよく引くだけ。
辛抱強く、待つ。
カラスが飛び去っていくのが見えた。
どこかの病室で笑い声が聞こえる。
一番星が瞬くのが見えた。
一番星が瞬くのが見えた。
夕食の香りが漂う。
太陽が沈むのが見えた。
一つの灯りは消えた。
完全な夜がやってきた。夏の星座が浮かび上がる。
患者の居る病室全ては、カーテンが閉められていた。
流石に、無謀だったかなと思い始めてきた。
…別に明日でもいっか。
しかし、毎日そんなことを実行していればいつか見つかる。なら、今が一番いいのか。
眠くもならないこの体は今では耐久戦に向いている。
諦めを振り払って引き続き観察した。
おそらく、明け方に近い頃。
かれこれ10時間弱は待ったと思う。時間感覚はないから断言はできないけど、向こうの空が少しずつ白み始めているのだ。
あれから何度か枝から落ちかけて踏ん張っていた。
見えた。
最初は嘘かと思った。
でも、体が覚えている。
茶髪に青いメッシュの入った女性。
しかし、だいぶ弱っていた。
見てわかる。おそらく睡眠不足が大半だろう。
綺麗だった髪は多少荒れていて、少し痩せていた。
彼女は入り口で部屋を眺めていた。
入る気はないのだろうか。
しかし、こっちからしたら絶好のチャンスなんだ。
ぐずぐずしてられなかった。
思い切って木から飛び出し、窓に手をかける。
彼女は黒い何かに気が付き、目を見開いた。
ちゃんと目視してくれた。
まずは嬉しかった。無視でもされたら前提どころじゃない。
彼女は叫ばなかった。
いや…恐怖に襲われているのは間違いない。死神が病院に窓から入り込むというそんな架空の世界で起こるようなことが目の前で起こっているんだから。
彩菜先生は時計をチラリと見た。
別に丑の刻ではない。
都市伝説かどうか確認したらしい。俺は笑いそうになった。
声は震えていた。
俺は居ても立っても居られなくなり、病室に降り立った。
覚えていたとしてもわかってくれない可能性が出てきた。今はきっとそれだ。
彩菜先生はぱちぱちと瞬きして俺を見つめ直した。
そして、病室に足を踏み入れ、そっと入口を閉めた。
朝風のみが入り込む、2人だけの空間。
わかってくれた。
一切疑わなかった。
それが逆に不安を煽った。
でも嬉しさが隠れていた。
隈の上に水滴が光っている。俺ももらい泣きしそうになって目を拭った。目を覚ましてから何回泣いたか数えていない。
そういうなり抱きついてきた。
よろめきながらもしっかりと支える。
安堵が込み上げた。
急かさずに小さく頷く。
じわじわと蘇ってくる。
狭く白い部屋。
培養槽の中の泡。
鳴り響く機械音。
あの、冷酷な笑み。
何もされていないことに少しばかり安心した。
怒りと哀れみを抑え込みながら俺の冷たい手を握った。
…人間の体温が懐かしかった。
骨だけの体。
不思議と呼吸はできているし、そこまでお腹も空かないし、空も飛べる。
けど、神経はない。血肉もない。皮膚もない。
ただでさえ人間の頃、窮屈に感じていたのに。
〝普通じゃない〟ということを堂々と紐付けられていて、それが一番恐ろしかった。
そして。
淡々と事実を言っただけ。でも、それが俺らに起こった異変なんだ。
他3人がどうなったかはわからない。
もしかしたら、俺は遊園地のおかげで奇跡的に自我を取り戻しただけで、3人はまだ現実を知らずに暴れているのかもしれない。
…そうだったか。
…どちらにしろ、彼女も被害者となるのだ。
空気がピリっと震えた。
そうなると、何をしているかがわからない。
俺が見つかるのも時間の問題なのかもしれない。
…いや
彩菜先生は俺を見上げた。昔とは逆の構図。
全く関係ないことを投げかけられたので体制を崩しかける。
フードで隠れた頭骸骨は、確かに瞳が見えなかった。
ここに来る前に見た自分の容姿。
お世辞にもかっこよくは見えなかった。多分。
顔色もわかるわけないのに、意味はあるのだろうか。
何度か右手を動かしては戻し、躊躇いつつもそっとめくった。
微笑んで背伸びし、頭を撫でてくれた。
側から見たらおかしな絵面だった。
そろそろ涙腺が限界だった。
その瞳はあたたかな珊瑚礁のようで、決意が宿っていた。
ベッドを指差してそう言った。
涙の光る表情で力強く頷いた。俺は彼女をもう一度強く抱いて頭を下げた。
そう背中に投げかけられた情報を受け取った。
朝風に掻き消されそうな声量。
それを最後に怪訝そうに首を傾げる彼女を置いて、
俺は飛び立った。
今もなお、どこかで迎えを待つ
親友の元へ。
スクロールお疲れ様です。
第49話もお読みいただき、ありがとうございます!
第2章も終わりに近づいてまいりました…いつも着いてきてくださる皆様に感謝致します🥲
そしてそして、予告⇩

いつもの3倍のノルマを達成するよう頑張ったので、シルバーウィーク中は2日に一回、そしてちゃんと26日にも投稿します✨
ぜひ日程をお間違えないよう…!
私も執筆頑張ります!!
あと、🎨さんのタワーコラボイベントは、10月18日の東京タワーに参戦します!
誰かとお会いできたらいいな…
では、21日にお会いしましょう。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!