第9話

chapter9
642
2024/05/04 11:00
コンコンコン
ut
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ん?
大先生がドアから出てきた。
ut
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おまっ…なんでお前なんかがここおるんや!さっさと視界から消えろ
やっぱり切れてるか…そりゃそうよな…
(なまえ)
あなた
消えません
生意気やったかな…?
ut
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あ゛?口答えすんねんや
なにか…心が変わるようなことを言わないと…
(なまえ)
あなた
…女って、べたべた引っ付いてくるうざい人しかいないんすかね…
…それっぽいか…?
ut
ut
そうに決まってんやろ。どいつもこいつも顔で決めんだよ
…そっか。そうですか。
(なまえ)
あなた
私は…そういう人だけじゃないと思いますよ
ut
ut
あ゛?
あの四人(チノショピロボグル)より圧倒的に女を嫌ってるな…
(なまえ)
あなた
スゥ…私は…私が少なくとも見てきた中では…そんな人ばかりではないと思うんです。
ut
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お前みたいな女が言うなよw
お前みたいな女、か。
(なまえ)
あなた
私は…男だろうが女だろうが。心持ちは人それぞれ…なんじゃないんですか…?たまたま、鬱様が見てきた女性の方がそうだっただけなのかもしれません。
ut
ut
でもそれもr
(なまえ)
あなた
私が。鬱様の思ってる女に見えますか?
自分で言うのはちょっとあれだな…
ut
ut
それは…っ!
心が変わってきた…か?
(なまえ)
あなた
胸に手を当てて考えてみてください。本当にそう思ってるんですか?
もうひと踏ん張りか…?
ut
ut
……
大先生は黙りこむ。
(なまえ)
あなた
本当のことを言えてこそ。男ですよ
女の私が言えることではないけど((((
ut
ut
俺はっ…俺は…!昔から女が好きだったよ…ッ、予定はほぼ女で埋まってたし…。でも…ッでも…!ポロポロ
大先生は、泣きながらなんとか言う。
(なまえ)
あなた
ゆっくりでいいです。私は逃げないので。
大先生は、少し落ち着いて、話し出す。
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みんなが…女が嫌いになって…俺も…合わせなきゃって…ッ女がみんなみんなッ…そうでないことくらいッ…俺が…俺が一番ッ……わかってたよッ…グスッ
仲間思いなんだな…鬱様って。
(なまえ)
あなた
…そうだったんですね
鬱先生は、涙を拭いて話し出す。
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ごめんね…謝っても許してくれないことはわかってる。
自分の気持ちに正直になってよかったな…
(なまえ)
あなた
私は…鬱様が自分の気持ちに正直になれたことが嬉しいですニコッ
大先生も、グシャグシャになった顔で泣き笑う。
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四人目クリアだ!
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うわぉ!雰囲気ぶっつぶさないてよグルちゃん!!
鬱先生がもとにもどって良かった…残りは…まだまだいるな…
(なまえ)
あなた
…んふw
ut
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あなた!ありがとうなっニコッ
私は、彼の意外な笑顔に、ホッとしたのかもしれない。

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