チャンside
もう一度目が覚めた時には、僕は" 現実世界 "にいた
そして目の前では、綺麗な顔をしたジョンハニヒョンが僕に伏せて眠っていた
あたりを見ればすぐにわかる
ここはICUだと
そしてジョンハニヒョンを見ればわかる
僕は長い時間ここにいたのだと
だってジョンハニヒョンは、前に見た時よりも随分と痩せてしまっていたから
「ジョンハニヒョン」
そう呼びたかったけど、僕の喉は言うことを聞いてくれなかった
声を出そうとしても出てくるのは苦し紛れの呼吸だけ
ジョンハニヒョンは不思議な寝言を唱えた
僕が夢の中でジョンハニヒョンに言われた言葉とそっくりだった
まさかヒョンも、同じ夢を見ているのかな
あ、起きた
僕はできる限りの力を振り絞って、小さく頷いた
そのあと僕はすぐさまいろんなヒョンたちに検査をされた
ヒョンたちみんな、泣きながらだったけどね
あの日よりずっと大きくなったヒョンたちだった
僕たちみんな、大人なんだな
もう
てっきりあの時と変わったことはほとんどないって、つい最近のことだって思ってた
けど僕たちは、着実に歳を重ねて、着実に大人になっていた
あのミョンホヒョンさえも、静かに泣いていた
ジュニヒョンも、ジフニヒョンも
普段絶対に泣かない人もみんな、たくさん泣いていた
ぼくこんなに、愛されてたんだ
僕ったらほんとにばかだな、
頑張って頑張ってやっと紡ぎ出したヒョンの名前
僕がヒョンを呼ぶと、ヒョンは驚いたように目を見開いて、
すぐに優しい表情に戻って
笑い泣きで僕を見つめて言った
あの日と同じ、全く同じ声色と微笑みだった
不思議なくらい
ジョンハンside
やっと、やっとのことで目を覚ましてくれたチャナ
けど、少し不思議な夢を見ていたような気がする
なんだか懐かしいような、愛おしいような、そんな夢だった
けどチャニが俺の名前を呼んだとき、それは憶測ではなくなった
チャニはあの日と同じ、幼くてあどけない表情で…あの日と同じトーンで、俺の名前を呼んだんだ
「ジョンハニヒョン」
世界で一番愛おしい、呼びかけだった
俺は精一杯、あの時と同じ表情で、同じトーンでチャニに応えた
To be continued…→





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!