ミンギュside
僕はやっと、ICUから出ることができた
病室には必ず誰かしらが交代でいて、僕を1人にしないようにしてくれた
なんて、
僕だってずっと入院してたから1人での時間の過ごし方くらいわかるのにな、
お仕事忙しいはずなのに、僕の見張りなんかさせちゃって申し訳ない
危ない行動になんて出たりしないし、なんならそんなことする体力もない
体もまだ鈍くて動かせないのに、自ら体を起こして動こうなんて難しいにも程がある
けど、
なんか僕がいなくても当たり前のように普通に回っていく病院を見て、なんだか自分の存在価値が薄く感じた
別に消えたいとか、仕事を辞めたいとか、出て行きたいとか、そうは思わない
でも僕がいることによって生じる良いことって、なんだろうなって考えた時に、出てこなかった
きっとヒョンたちやソクミニたちに聞いたら何かしらは出てくると思う
けど、僕自身がそれを自覚していなきゃそれを活かすことができない
僕の良いとこって、なんだろう
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そうして僕が連れてこられたのは、小さな階段裏の空間だった
僕がずっと、
求めていた内容だった
このくらい具体的で、病院に関する、僕が医者であることを誇りに思える何かが、ずっと欲しかったんだ
スンチョリヒョンたちが僕を愛してくれる気持ちはわかる
けどヒョンたちは盲目になって、たまに僕の本心に気づかない
だからそういう時はこうしていつも一歩外で見守ってくれる心強いヒョンたちが、必要なんだ
To be continued…→

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。