第58話

No.58
79
2026/02/26 15:00 更新
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん、今幸せって顔をしてる
(なまえ)
あなた
…うん、幸せ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
………ねぇ、あなたさん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクみたいな屑がこんな事を言うのもおこがましいんだけどさ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
手…繋いでもいい?
(なまえ)
あなた
え?いきなりどうして…

 私は狛枝くんの顔を見た。

悲しそうで、寂しそうで、今にも泣きそうな顔をしていた。

 どうしてそんな顔をするの?

どうして今にも消えそうな顔をするの?

なんで何も言ってくれないの。
(なまえ)
あなた
…もちろん

 そう答えると、狛枝くんは私の手を握った。

強く、でも優しく、私も握り返した時だった。

「バチン!」と音がして、目の前が真っ暗になった。
(なまえ)
あなた
はぁ…はぁっ…はぁ…
(なまえ)
あなた
怖い…怖い助けて…

 怖い。

暗くなるとあいつが来るんだ。

私の腕を引っ張って、引きずってでも連れて行かれる。

 蹴られる、殴られる、罵声と吐息だけが響くあの空間。

ブレーカーが落ちただけ、それだけなのに。

落ち着いて…落ち着いてよ!!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
「あなたさん、ボクが居るよ」

 隣で声がしたような気がした。

手に温かい感覚がする。

そうしているうちに、明かりが戻った。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん、大丈夫?
痛い所は無い?
(なまえ)
あなた
こ、狛枝く…ん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
怖かったよね、ごめんね
(なまえ)
あなた
なんで…なんで…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
今はちゃんと休んで、ボクが着いてるから

 そう言って、私を抱きしめてくれた。

冷たい物が溶けたみたいに、温かくなる。
狛枝side>>
 あなたさんを抱きしめる。

今のボクに、これは許される事だろうか。
日向 創
日向 創
あなたっ!大丈夫だったか!?
日向 創
日向 創
近くに居てやればよかったな…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
はわぁぁぁぁぁ!!
あなたちゃんまた泣いちゃったんですかぁ!?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
目の下が腫れちゃってますよぉ!
冷やしましょう!ね!?
(なまえ)
あなた
う、うん…
日向 創
日向 創
という訳だ、狛枝、あなたを離してくれ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あ、ごめん

 日向クンにそう言われて、ボクはあなたさんを解放する。

ボクがあなたさんを離すと、直ぐに日向クンがあなたさんを引き寄せた。

もう少しあのままで居たかったな。

 すると、あなたさんが周りを見渡した。

みるみる青くなっていくあなたさんの顔を見て、罪木さんが慌てている。
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あなたちゃんっ!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
やっぱりどこか体調が悪いんじゃないですかぁ!?
(なまえ)
あなた
ち…ちがっ…
(なまえ)
あなた
え?え…?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
えぇっ?

 違う、あなたさんは何かに気づいた。

何に気づいたの?

 ボクは日向クンが抱いているあなたさんに近寄る。

日向クンは嫌がったけど、なんて言ってるか聞くには近寄らないと聞けない。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん、落ち着いて
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクの声が聞こえる?

 ボクのその言葉に何度も頷くあなたさん。

良かった、聞こえてはいるみたい。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん、何に気づいたの?
(なまえ)
あなた
とっ…ぁ…

 上手く話せてない。

相当困惑してるからなのか、目線も定まってないように見える。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ゆっくりでいいよ
(なまえ)
あなた
とっ…十神さんがっ…ぁ、居ないのっ!!

 そう叫んだ瞬間、みんなはハッとした様子で辺りを見渡していた。

確かに、十神クンが居ない。
小泉 真昼
小泉 真昼
変だね…さっきまでいたはず…だよね?
澪田 唯吹
澪田 唯吹
停電の間にどっか行っちゃったんすかね?
日向 創
日向 創
あんな真っ暗闇の中をか…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
なんかちょっと心配だね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
一応、手分けして捜してみようか
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさんも…それでいい?
(なまえ)
あなた
うんっ…うん…!!
日向 創
日向 創
あなた…お前はここで待ってた方がいい

 日向クンがそう言うと、あなたさんは目を見開いて、日向クンの腕を引き剥がした。

怒ってる…のかな。
日向 創
日向 創
あなた…?
(なまえ)
あなた
っ…バカッ、私も捜すから…!!
日向 創
日向 創
でも!お前、動けるのか?
日向 創
日向 創
だって…前に思い出した時だって
動けなくなったじゃないか!
(なまえ)
あなた
動けるよ!
勝手に私の限界を決めないで!!
日向 創
日向 創
俺はお前を心配して…!!
(なまえ)
あなた
うるさい!
創はもう黙って!!
日向 創
日向 創
っ……

 突然始まった兄妹喧嘩に、ボク達は静かにそれを眺めていた。

あなたさんがこんな事を言うなんて、みんなそう思ってる。
(なまえ)
あなた
はぁ…はぁ…っ、創は入口見てきて
(なまえ)
あなた
左右田くんは事務室、ソニアさんは廊下、終里ちゃんは…
終里 赤音
終里 赤音
オレは待ってんぞ、まだ飯の途中だし
(なまえ)
あなた
…弐大さんは?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
ワ、ワシはトイレを…!
弍大 猫丸
弍大 猫丸
漢らしくトイレを確認するとしよう!!
(なまえ)
あなた
あ…はい
狛枝くんは倉庫
(なまえ)
あなた
その他の人は思い当たる所を捜して…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
わ、私はあなたちゃんの傍に居てもいいですかぁ…?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
そ、その…心配で…
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
って、本当は捜すのめんどくさいからだったりしてー
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
そ、そんなのじゃないですってぇ!
(なまえ)
あなた
じゃぁ、みんな、よろしくね…

 そう言うと、みんな何かしらの文句を言いながら指示された場所へ向かって行った。

 あなたさんは、みんなに指示をした後、力尽きたように壁に寄りかかって目を閉じてしまった。
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あなたちゃぁん…大丈夫ですかぁ…!!
(なまえ)
あなた
だ、大丈夫…
大丈夫だから、少し休ませて…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
…あなたさん

 ボクがそう声を掛けると、あなたさんはゆっくり目を開いてボクの目を眺めてる。

この様子だと、相当疲れてるっぽいや。
(なまえ)
あなた
…ん、狛枝くん
どうしたの?何か…不満…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ううん……ごめんね、ボクに任せて
(なまえ)
あなた
……うん
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あなたちゃんは私に任せてください!!

 そうして、ボクも十神クンを捜しに行く事にした。

本当に、ごめんね。
あなたside>>
 私は蜜柑ちゃんに看病してもらいながら、終里さんが食べているのを眺めてた。

 頭が痛い。

ジンジン響くような、あの嫌な痛み方。

私は目を閉じて1度冷静になろうとする。

 でも話すのもつらい。

息切れが続く、私はどうなるんだろう。

まさか、こんなに進行してるとは思ってもみなかった。

 トラウマがどんどん悪化してきてる。

鎖がどんどん長くなるみたいな、重りが増えるような。
(なまえ)
あなた
っ…蜜柑ちゃん、鎮静剤ってあるかな…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
鎮静剤ですかぁ!?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
そ、そんなの持ってないですよぉ…!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あ、でも一時的な物で良ければ…
(なまえ)
あなた
お願い
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
い、いいんですかぁ?
症状からして…投与しても大丈夫だと思いますけど…
(なまえ)
あなた
うん、大丈夫だよ…大丈夫だから、早く
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
で、でも!注射ですよ!?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
日向さんから、あなたちゃんは注射が苦手って聞いたんですぅ!
(なまえ)
あなた
蜜柑ちゃん…心配してくれてありがとう
(なまえ)
あなた
でも…今は必要なの
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
…わ、わかりました
1番細い針で刺しますね

 そう言うと、蜜柑ちゃんは注射器を取り出して、鎮静剤を私の腕に刺した。

もう何が何だか分からなくて、私は涙が出てきた。
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
ごめんなさぁいっ…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
うぅっ…今、今すぐに終わりますからぁ…
(なまえ)
あなた
……っ、ふぅ
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
終わりましたよっ、終わりましたぁ!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あなたちゃんよく頑張りましたねぇ!

 蜜柑ちゃんは私を抱きしめると、泣き出してしまった。

鎮静剤のおかげもあって、私は少しずつ落ち着きを取り戻してきた感じがする。

 改めて周りを見渡してみると、私は卓上ランプの異様さに気づいた。
(なまえ)
あなた
蜜柑ちゃん…ごめん、あそこのテーブルまで連れて行ってくれる…?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
え?いいですけど…

 すると突然、食事をしていた終里さんが私達に声をかけてきた。
終里 赤音
終里 赤音
あ、おい!
そっちはあんま行かねー方がいーんじゃねーか?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
ど、どうしてですかぁ?
終里 赤音
終里 赤音
いやだって、そこら辺から────
(なまえ)
あなた
っ…やっぱり…!!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
そそそそそんなぁ!!そ、そんな訳っ…
(なまえ)
あなた
お願い!今すぐみんなを呼んできて!!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
日向クン、どうだった?
日向 創
日向 創
七海に話を聞いたら
外には出て来てないってさ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
倉庫にも居なかったよ
花村 輝々
花村 輝々
もちろん厨房にもね
左右田 和一
左右田 和一
事務室にも…誰も居なかったぞ
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
誰も…ですか?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
あれー?辺古山おねぇは?
左右田 和一
左右田 和一
それがよォ…辺古山のヤツもいねーんだよ
小泉 真昼
小泉 真昼
え?ペコちゃんも?
花村 輝々
花村 輝々
もしや、暗闇に乗じて、トイレでイチャイチャしてるのでは…?
花村 輝々
花村 輝々
むっはー!けしからん!

 私はみんなが一通り話し終わったのを聞いて、私の推理は確信になった。

もうここしかない、みんなで確認しないといけない。
現実を見なければ…ならない。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん…?
(なまえ)
あなた
……みんな、ちゃんと向き合おう
日向 創
日向 創
あなた?

 私は1番奥の、卓上ランプのあるテーブルまで辿り着いた。

 手が震えた。

見たくない、私も心が痛かった。

つらく、絶望的な現実を受け入れなければならない。

私がやらねば、誰がやると言うの。

 私は自分を鼓舞して、テーブルクロスを掴んだ。

もう決めたでしょ。
そうして、私はテーブルクロスを一気にめくり上げた。

 私はその光景を目に焼き付けた。

“超高校級の御曹司”十神 白夜さんの変わり果てた姿を。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさんっ!
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
十神…さん…?
え?どうして十神さんが…?
小泉 真昼
小泉 真昼
い、いや、いやああああああああッ!!

 私は、背中に響くみんなの困惑と悲鳴を受け止める。

かつての“仲間の死体”に、私は涙が浮かぶのがわかった。

 あんなに私を気にかけてくれた十神さんが、どうしてこんな目に遭わなくちゃいけないんだろう。

 どうしてこんなにも良い人が死んで行くんだろう。

私達は裁かなきゃいけない。

審判を下す人にならなければ。

例えそれがどんな結末を迎えようとも。
(なまえ)
あなた
…見ての通りだよ、みんなを呼んだ理由は
左右田 和一
左右田 和一
あり得ねーって…こんなの!
ふざけんな!何かの間違いだッ!
澪田 唯吹
澪田 唯吹
これ本物の血じゃないっすよね?
澪田 唯吹
澪田 唯吹
ジャムとかタレとか…だ、だ、だってこんなの…あぶあぶあぶあぶあぶあぶあぶあぶ
(なまえ)
あなた
本物だよ、近くに居ると匂いがヤバい

 この血の量は半端じゃない。

こんなことをさせて、モノクマは何がしたいの?
(なまえ)
あなた
いや…大変な事になっちゃったな…
(なまえ)
あなた
最初の殺人、か…
モノクマ
これは大変っ、面白い事になりましたねっ!
(なまえ)
あなた
モノクマ…お前は一体何が目的なの…?
モノクマ
うぷぷ…絶海の孤島と化したジャバウォック島を舞台に、遂に“最初の殺人”が起きてしまいました!
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
さ、殺人!?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ちょ、ちょっと待ってよ、じゃあ…これって…
(なまえ)
あなた
そうだよ…そうだよ!
(なまえ)
あなた
十神さんは…十神さんは!
私達の中の誰かが殺したんだ!
日向 創
日向 創
そんな訳っ…そんな訳ないだろ!?
俺達の誰かが殺すだなんてそんな…

 みんな同じ事を思ってるはず。

現実逃避したいだけなんだ。

どうして向き合ってくれないの?

仲間の死だよ?

ちゃんと、ちゃんと向き合おうよ。

 私は無性に腹が立った。

どうしてこうも人間は愚かなのか。

それでも、美しい。

汚れ役は私だけで十分だ、もう汚れてる身なんだから。
(なまえ)
あなた
ねぇ!まだわかんないの?
(なまえ)
あなた
十神さんは殺されたんだよ!
見てよこの顔!ひっどい顔だよね…他人のエゴのせいで、人生を無理やり終わらされたんだよ?
(なまえ)
あなた
これが殺人じゃないなら、じゃあ何だ!

 大丈夫、これはまだ私だ。

大丈夫、私は大丈夫。

自分を見失ってはいけない。
日向 創
日向 創
ウ…ウソ…だ…ウソだ!
殺されたなんてウソだ!
(なまえ)
あなた
お願い…創、みんなも
ちゃんと受け入れて…お願いっ…

 みんなは下を向いたまま、何も話さなくなった。

きっと、自分の中でちゃんと受け入れる為に整理してるんだよね。
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
な、なんだ…これはッ!?
あ、あれは…十神なのか?
七海 千秋
七海 千秋
どうして…こんな事になってるの?
どうして十神くんが…?
(なまえ)
あなた
九頭龍くんは…来てないか
モノクマ
これで、この場に居ないのは九頭龍クンだけのようですね…
モノクマ
じゃあ、そんな彼にも知らせる意味でも、例のヤツをやっちゃいましょうか!

 モノクマはそう言うと、あのチャイムを鳴らした。
「死体が発見されました!一定の捜査時間の後『学級裁判』を開きます!」
 学級裁判。

そんな、ゲームのような事をやらされるのか。

 モノクマはご丁寧にもう一度学級裁判についてを解説している。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボ、ボクは信じないぞ…ボクらの中に十神クンを殺した人がいるなんて…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そんな絶望的な事が…起こる訳ないんだ!

 そう思い込まされてる時点で、私達は犯人に追い込まれている。

私達の命と、クロの命を天秤に賭けた裁判はもう始まっているのか。
(なまえ)
あなた
狛枝くん、落ち着いてよ
みんなも落ち着こう、大丈夫だよ私が居るから
左右田 和一
左右田 和一
どうしてオレが…
こんなメンドクセー事に巻き込まれなきゃなんねーんだって…
小泉 真昼
小泉 真昼
な、なんなの…訳わかんないよ…
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
せっかく出来たお仲間を…疑わなくてはならないなんて…ッ!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
生き延びるにはやるしかないんでしょ?
だったら、やるしかないじゃーん
(なまえ)
あなた
……西園寺さんの言う通りだよ
やるしかない、私達が真相に辿り着かない限り
(なまえ)
あなた
私達に明日は無いよ、だから…捜査を進めよう
日向 創
日向 創
本当に…やるしかないのかよ
小泉 真昼
小泉 真昼
嫌だよ…そんなの嫌だよ…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
私だって…嫌ですよぉ!
そ、そんなの怖いじゃないですかぁ!」
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
しかし、あなたや西園寺の言う通りだ
やらなければ殺されるのなら…やるしかあるまい
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
……
(なまえ)
あなた
やろう、狛枝くん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
やっぱり…信じられない
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクらの誰かが十神クンを殺したなんて…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そんなの信じられない…絶対に信じない…
(なまえ)
あなた
狛枝くん…

 私は狛枝くんの手を握って、狛枝くんの額を私の額にくっつけた。

最初の時も、あの時も、私をずっと見捨てずに向き合ってくれた狛枝くんのように。

 最初は驚いたような顔になった狛枝くんも、だんだん落ち着いて来たように見えた。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
……やるよ、ボクは十神クンの死を調べる
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
この中に犯人なんて居ないって事を証明してみせる
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
騙し合ったり疑い合う必要なんてない、ボクらが戦うべきなのはボクらじゃなくて…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクらを押し潰そうとする…この絶望なんだ!
間違いないよ!!
(なまえ)
あなた
……うん、そうだね、戦おう、みんなで一緒に

 こんな絶望的な状況の中でも、私達は負けない。

絶望的な現実と戦わなくちゃいけない。

生き残る為にはそれしかない。
七海 千秋
七海 千秋
…じゃあ、あなたちゃん、またさっきみたいに指示をくれるかな
(なまえ)
あなた
…うん、任せて

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