自分には今旭さんがどんな想いでここにたってバレーをしているのかは分からない
だけど、自分はまた旭さんが
烏野のエースとして活躍出来ることを
いや、活躍していると願う
その前の道を切り開くのが
その時にあげてくれたセッターでも
今上げてくれたセッターでも
旭さんはまた菅原さん達と烏野のエースとして
烏野を支えてくれる。そう思う。
そして、旭さんがバックアタックを決める
気持ちよさそうな
モヤモヤが吹っ切れたような表情だった
菅原さんが静かにガッツポーズをした
翔陽も何かしらの感情か感覚を覚えたと思う。
隣に座っていた烏養監督が
そう、言葉にした
烏野 23 伊達工 19
蛍がサーブを打つ
7番のスパイクを翔陽がブロックする
そのおかげでチャンスボールをレシーブし
綺麗に飛雄のトスを翔陽が上げる
その時初めて翔陽達の速い速攻に
ブロックが2枚ついてきた
烏野 24 伊達工 19
烏野のセットポイント。
そして残りの1点。
翔陽と飛雄の速攻が来ると思ったのか6番の人は跳んだ。
だけど、7番の人は跳ばずに1回とどまってもう1回跳んだ
旭さんのバックアタック。
それを止めようにも止めれずこちらのポイント。
烏野 25 伊達工 19
第1セット終了。
コート交換
あっちのブロック。7番は多分、翔陽達の速攻にびっくりし慣れて来たんだと思う。
そうなれば、翔陽達の速攻は止められ始める。
そうならないためにも烏養監督はきっと考えてるだろう。
それは監督の仕事。
自分はマネージャーの仕事きっちりこなす
スポドリを渡しながら烏養監督の話を聞く
チラッとホワイトボードを見る。
2セット目のローテーションはローテを2つ分ズラしていた
ローテーションは時計回り。
1セット目が翔陽→田中さん→飛雄
↑ ↓
大地さん←旭さん←蛍
2セット目が旭さん→大地さん→翔陽
↑ ↓
蛍←飛雄←田中さん
このローテでいくなら伊達工が変えずにくる事が前提
そして、2セット目が始まる。
田中さんのサーブから始まった
相手のレシーブそしてスパイクそれをブロックが止める
翔陽たちの速攻が来ると思ったのか7番は跳んだけど、すぐに旭さんに上げられているのに気づいて素早くレフトに跳んだ
だけど、ギリギリで旭さんが点を取り、伊達工と並んだ
そこから着々と取っては取られてだ。
1歩リードしたと思ってもまた追いつかれるそれの繰り返し
烏野 24 伊達工 21
烏野のマッチ
蛍IN、西谷さんOUT、翔陽サーブ
翔陽がサーブしたのはいいけど、まさかのアウトになったけど、前みたいに引きずってはなさそう
そこから最後1点。蛍がスパイクし、伊達工がブロック。そして、伊達工のスパイク。
それをレシーブはしたけど乱れ、飛雄がカバーし旭さんにトスを上げる
旭さんがスパイクをする。けどブロックされ後ろにボールがいく。だけど、そこにはもう西谷さんがいた
西谷さんのレシーブ、そして飛雄のカバートスで旭さんに再度ボールを上げる
けど、ネットに近いせいかブロック7番と旭さんの押し合いになった。けど、押し合いに負けボールが落ちるそう思ったけど、頭で認識するよりも速く身体が動いてた。恐るべき反射。
そして、すぐさま旭さんは十分な助走距離の確保する
飛雄がボールのカバーをし、飛雄が誰にトスを上げるか迷った時
その言葉に飛雄はすぐに旭さんの得意なトスに変えた
そして、旭さんがスパイクをする。
それをブロックがとめ、ネットにのった。
どっちに落ちるか分からないけど、すぐに対応できるよう動く。それはどちらも同じただ伊達工の方に落ちた
3番と6番の人が手を伸ばしたけど、間に合わずに床に落ちた。
ピーーーーー
試合終了の笛がなった。
セットカウント
烏野 伊達工
25 19
25 22
2 - 0
勝者:烏野高校
整列し、挨拶を交わし烏養監督からの言葉をもらいすぐに退散の準備をする。
伊達工業高校
IH予選
2回戦敗退
退散の準備ができ、出ようとした時に伊達工の3年生の後ろ姿を見た。
伊達工の3年生の代は周りからは"ハズレ"の代と呼ばれていたのを知っている。
だけど、ちゃんと強かった。ちゃんと戦えた
自分にはその人達にかける言葉なんてない。
だから何も言わない。
そして、青葉城西の試合を見に上に行く。(座るとこね?)
ほんとにそう。中学の時少し試合を見してもらったけど、凄かった。完全に未知
確かに、同じ曲を弾いてと言われ、2人とも同じ曲を弾いたとして、完全に2人が同じ音になる訳では無い。
沈黙が少し続いたけど、それを翔陽が破る
そんな事を話していたら青城が勝ち、烏野は撤収した
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。