第22話

聞こえてるなら逆に…
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2025/06/30 11:00 更新
昼休みまでなんとか過ごした
あなた
凛


心の中で喋ると聞こえてしまうため



私は可能な限り頭を空っぽにして過ごす事にした




凛
あなたの下の名前(ひらがな)
あなた



無駄な情報を得ないために



目を閉じて言葉も最小限にしている



凛
こっち見ろ
あなた
いや
凛
おい
あなた
なに
凛
昼、食べよう
あなた
だいじょぶ
あなた
(一刻も早く冴お兄さんに会わなきゃ、)
凛
は?
あなた
あっ
凛
おいそれどういうことだよ
あなた
私何も言ってない
凛
言ってただろ
あなた
いや、ちょっと用事ある
凛
兄貴のところかよ


お構いなしに教室から出て




冴がいる教室へと向かう



あなた
(冴お兄さん、聞いてください)
冴
あ?どうした
あなた
(私、朝起きたら心の声が聞こえなくなったんですけど。)
冴
は?
あなた
(しかも、何故か下まつげ君が私の心の声聞こえるみたいなんです、)
冴
はぁ?
あなた
(どうしましょう、)
冴
まあ、驚いたが別に支障はないだろ
あなた
(大ありですよ!だって心の中が相手に見透かされてるんですよ!)
冴
…お前がいつもしてる事じゃねぇか。
あなた
(…たしかに。いやでも!下まつげ君には心の中聞かれたくないですし!)
冴
俺にいい案があるぞ。耳かせ




あーだこーだ話してこの際だから




色々なことをしてみることにした。


冴
''まず教室に戻ってわざと心の中で凛と昼食べたいって言ってみろ''
あなた
とか言われたけど…緊張する、ってなんで私が下まつげ君に緊張しなきゃいけないんだよ!


教室に入って下まつげ君がいるのを確認する。




凛
…どこ行ってきたんだよ。
あなた
べつに。
あなた
(あー下まつげ君とお昼タベタイナー)
凛
最初から俺と食べたいって言えよ。
あなた
えっ、何も言ってないケド。
凛
…なるほどな。


ようやく凛はあなたの下の名前(ひらがな)の心の声が聞こえることに気づいた



いつも仏頂面なくせに口角を上げた下まつげ君


凛
ここ、来いよ。


トントンっと自分の膝を叩く


あなた
は、?



こっちの反応を試しているのだろう
冴
''もし、心の声を聞き出そうとしてくる時にはわざとそれにのっかれ''
あなた
…よし、
あなた
(エッ、下まつげ君のお膝の上でなんてハズカシクテタベレナイヨー。)
凛
ちょろ。
あなた
なんか言った?
凛
可愛いって言った。
あなた
は?
あなた
(絶対言ってないでしょ。)



私は他に冴お兄さんから言われたことを




思い出していた。


冴
''あとは気になってることとか呟けばいいぞ。自分のこと好きなのか、とかな。''
あなた
あ、それがあったか
あなた
お弁当、食べるなら早く準備してよね
凛
今するとこだったんだよ。


下まつげ君は向かい側に机をくっつける。




ご飯を食べ始めた時に…




あなた
(下まつげ君って、いつも私に話しかけてくるけど、私のこと好きなのかな?)


私は下まつげ君の目を見ながら食べる。


凛
…っは、げほっ、うっ



下まつげ君は急に取り乱して咳き込みだした





そして顔を少し赤くしたため顔を見せないようにか




下を向いてご飯を食べている。



あなた
…ねぇ、
凛
…んだよ。

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