第23話

こんなにも不便なんですか
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2025/07/01 11:00 更新
あなた
ねぇ、
凛
…んだよ。















あなた
好き。
凛
…は?





いつもの切れ長の目を大きくひらいて





少し口を開け、箸を握っている手は固まっていた。





あなた
その弁当箱。
凛
…殺す。
あなた
え、なんで、だってさ前からずっと思ってた。フクロウのお弁当箱可愛いなぁって。
凛
期待させんな。
あなた
(下まつげ君も若干可愛いけど。こんなこと直接言ったらキレられそうだから言わないでおこ。)
凛
俺は、?




上目遣いで聞いてきた下まつげ君




あなた
な、なにが?
凛
わいい、かどーか。
あなた
なんて?
凛
やっぱ殺す。
あなた
(ホントは聞こえてるよばーか)
凛
…はぁ




面倒くさそうな顔をして、ため息をつく。










放課後






あなた
よしっ…
凛
帰るぞ。
あなた
下まつげ君、帰ろ


2人は同時に発言をしていた

凛
…お前から言ってくるの初めて。
あなた
だって、私初めて言ったし


二人で靴箱まで向かい靴を履くが…





外は雨が降っていた。



凛
昼は降ってなかったけどな

あなた
天気予報で雨とか聞いてないし

あなた
(やべ、傘忘れた。このままじゃ濡れるよねこれ)

凛
あなたの下の名前(ひらがな)、傘あんのかよ


心の声は聞かれているため



傘の有無をわざと聞いてくる下まつげ君

あなた
あ、あるある。大丈夫、やっぱ帰ろとか言ったけど先帰ってていいよ。

あなた
(傘、誰かのに入れてもらおうかな。)

凛
チッ、どーせお前傘ないんだろ。俺の貸してやる


と下まつげ君が持ってる折りたたみ傘を差しだされた

あなた
(意外と優しいとこあんじゃん。)


あなた
え、でも下まつげ君が帰れなくなっちゃ…


凛
誰が1本まるまる貸すっつったんだよ。




あなた
え?




下まつげ君は私の手を引いて、靴箱を出た。






傘をさして、私たちはひとつの小さな傘の中に






二人で一緒に入った。




凛
傘あるとか嘘つきやがって、こっちは分かってんだよ。

あなた
ご、ごめん?





まさか相合傘をするなんて思いもしてなかったあなたの下の名前(ひらがな)は






動揺と肩を寄せられていることへの困惑






状況の整理がついていなかった。




あなた
(か、肩…え、なんですかこの状況。)

凛
俺が家まで送ってやる。安心しろ

あなた
あ、え、はい。

凛
俺との相合傘は嫌だったか?

あなた
(べつに嫌、じゃないけど。なんか意識しちゃうじゃんか)
あなた
…あー、嫌です。

凛
フンッ、素直じゃねぇな。


完全に凛のペースに乗せられているあなたの下の名前(ひらがな)

あなた
あ、カバンにつけてるそれって


カバンにはプラプラと揺れている



フクロウとサメのキーホルダーがついていた。

凛
あなたの下の名前(ひらがな)からもらったのもつけてる。可愛いだろ。

あなた
ふーん。
あなた
(なんか下まつげ君がキーホルダーつけてるの面白いな。)

凛
あなたの下の名前(ひらがな)も可愛い。



平然と真顔で言う下まつげ君

あなた
…冗談言わないでください

凛
また敬語。

あなた
うっさいです

凛
お前、照れ隠しで敬語使ってんのバレバレ。

あなた
……。











''こんなにも心の声が聞こえないって不便なんですか''





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