ここまでが、私と彼等の “プロローグ”
あれから…10年が経った。
私はパパと暮らし始め、アメリカの学校を卒業し、向こうで就職もした。
そして、仕事の転勤で、10年振りに日本に帰ってきた。
私は何も考えずに歩いていると、何故か高校の前に来てしまった。
そう、かざねくん達と出会った…高校に…。
そんな独り言を呟いて、私は10年振りの校舎に足を踏み入れた。
私は、まず職員室に行き、挨拶を済ませた。
殆ど知らない先生になっていたけど、担任だった先生が、校長先生になってる事に月日を感じながら、校舎内を勝手に見学させてもらっていた。
自然と私の足は、あの屋上へと向かっていた…。
10年も経ったのに、まだ「立ち入り禁止」のテープを貼っているだけで、鍵もかけていない屋上に、私は笑いながら、ドアを開けた。
すると、そこには黒髪の若そうな男性が1人で立っていた…。
新任の先生とか…かな…?
私の声に驚いた様子で、彼は振り返った。
…その顔に、私は見覚えしかなかった。
私が小さく頷くと、彼に抱き寄せられた。
言いかけて、私は口を閉じた。
10年…、10年も…私は帰ってこなかった…。
それどころか、最近では仕事が忙しくて、連絡もそぞろに…
きっと、かざねくんにはもう…他に…
今更、何も言えないよ…。
彼が、私の頬に手を添える…。
相変わらず…カッコイイ…///
髪は黒くなって落ち着いた印象になり、大人になって色気まで出てきたのか、10年も経ったのに、私の心はあの頃と同じように…
ううん。それ以上に……
また、彼に惹かれていた。
サラッとそんな事を言い、私の瞳を見つめる彼は、知らない人のようなのに、私の心は ”私の好きな人だ” と言ってきかない。
少し自信なさげにそう聞いてくる彼は、やっぱり昔の彼だった。
大人になって、女性の扱いが上手くなったのかと思ったのに、そんなところは変わってないんだなと、少しホッとする。
どんどん高鳴る鼓動…。
今にも心臓は張り裂けそう。
忘れられなかったよ…。
ずっと、ずっと…好きだった。
そう言って、彼の顔が近づいてきた…と思ったその時、
ガチャリ…と屋上のドアが開いた。
はい、おはこんばんちわ!
作者です。
今朝上がってたのに、もう次上がるんですか!?と思いました?
上げちゃいます☆
あと少しで終わりなのでね~。
年内完結目指します!
第41話も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!