ヒョンジン視点
ララ「じゃ、とりあえず服決めよっか。」
そう言ってまたダンボールをがさごそし始める。
ちなみに今のおれはストレートの腰くらいまである黒髪ロングヘア。
ララが取り出したのは淡い紫がかったブルーのワンピース。
シャツ系のもので襟やボタンが付いていて、腰の部分には同色のリボンも付いてる。
少し広がった袖口にはクリーム色のフリルが付いている。
スカートには両側にスリットが入っていて、そこもクリーム色になっている。
色もデザインもめっちゃ可愛い。
こういう色普段着ないけど大丈夫か・・・?
とりあえず別室で着替えてリビングに戻ると、
ハン「うわびっくりした!どこの美人さんかと思ったよ!?」
フィリックス「ヒョンジナ可愛い〜♡」
アイエン「ヒョン青色似合いますね!」
そんなことを言いながら可愛い子たちが群がってくる。
そんなに似合ってるのかな?
鏡見たけど似合わなくはないなくらいにしか思わなかった。
ララ「よし、じゃあ、オレの部屋来てくれる?」
スンミン「え、何しに行くの・・・?」
ララ「ちょっと魔法をかけに?気になるなら一緒においで〜」
フィリックス「はいはーい!」
ぞろぞろとララの後ろを着いていく。
振り向くと・・・いや全員来るんだ。
ララ「じゃ、ジナここ座って?皆も好きにしてて〜」
ソファの前の低い机の前の床にクッションを置いてくれたのでそこに座る。
何するんだ・・・?
ララ「よ、い、しょっと」
押し入れから何やら収納ケースを取り出して机の上に置く。
アイエン「なんですか?これ・・・って、わぁ・・・」
ララが収納ケースを開けると、そこにはたくさんのコスメが。
チャンビン「メイクヌナ並の量なんだけど!?」
リノ「なんでこんなの・・・?」
ララ「あー・・・、ちょっと一時期変装するのにハマってた的な・・・?」
バンチャン「本当だ。ウィッグもあるんだね。」
うわっ、押し入れからウィッグ見えてて若干恐怖なんだけど。
ヒョンジン「ていうか、もしかして・・・?」
ララ「ん。メイクするよ。」
メイク・・・ララが!?
ちょっと前から思ってたけど、ララ万能すぎない?
今は「目閉じて〜」って言われて丁寧に保湿されてる。
・・・冷静になってみると、なんか恥ずかしいな。
可愛くなりたいってなんだよ・・・。
もしかして、思考も女の子に寄ってる?
皆どんな顔して見てるんだろ?と思い、目からコットンが離れたタイミングで目を開けてみると、思ったより至近距離でララと目が合った。
ヒョンジン「・・・っっ!!?」
ララ「ぅわ、どうかした?」
と、覗き込むように聞いてくる。
・・・やっぱり顔いいよね・・・ララ。
ホシヒョンもだけど、おれらと居ても見劣りしないし。
ララも女体化薬飲ませれば良かったかも。
女装で可愛かったから絶対可愛い。
ララ「じゃ、始めるよ〜」
(間)
ララ「・・・よしっ、かんせーい」
バンチャン「わぁ・・・ヒョンジナぁ!」
フィリックス「鏡見てみなよ!」
言われるがままに姿見の前に立つと、
ヒョンジン「わぁ・・・」
日常系の薄いメイクなのに、こんなにも変わるのか。
髪の毛も、ハーフツインにしてもらった。
(ちなみに他の皆もヘアアレンジしてもらってた。)
ヒョンジン「ありがと、ララ。」
ララ「いえいえ〜」
フィリックス「ヒョンジナ超かわいい!」
ハン「あ、そろそろお昼だしさ、皆でこのまま出かけない?」
アイエン「いいですね!ララヒョンも行きましょ!」
ララ「えオレも?・・・分かった。じゃあ、準備してくるから下で待ってて。」
スンミン「あそこのカフェ行きたーい」
ヒョンジン「じゃあ、下で待ってるね。」
ララ「うん。楽しみにしてて。」
楽しみに・・・?
・・・はっ!!
もしかして、女装してくるとか?
(間)
・・・と、思っていた時期がおれにもありました。
ララ「遅くなってごめんね。」
リノ「何してたん・・・だ・・・」
ハン「ぅえぇぇぇえええ!!?」
フィリックス「い、いけめんだぁ・・・!」
めっちゃイケイケで登場したララ。
ちょっとメイクもしてて、前髪もセンター分けにしていつもは見えない右目も見えてる。
左目と同じ綺麗な青・・・あれ、ちょっとくすんで見えるかも。
あ、光の反射とかのあれか!
ララ「これで厚底履いて〜、っと」
フィリックス「・・・あ!!」
チャンビン「え?何??」
スンミン「そういうことね〜♪」
ヒョンジン「え?どうしたの??」
おれもさっぱり分かってないけど、チャニヒョンとマンネズは気づいてるみたいだ。
アイエン「ほら、鏡の前で2人並んでみてください!」
ヒョンジン「・・・?わかった・・・」
鏡の前に立つと・・・
ララがおれより大きくなっていた。
チャニヒョン「ジナ、1人だけララより背高いの気にしてたもんね?」
ヒョンジン「なっ!?」
リノ「おぉ〜、なかなかにイケメンだな。」
ララ「ほんとに思ってる?(笑)」
リノ「うん( ˙-˙)」
え、え、そうなのかな・・・いやそんなはず・・・
いやでも、そうなのかも・・・!?///
ララ「ふふっ、どうかな?ジナ?」
ヒョンジン「ひゃ・・・ひゃくてんです・・・///」
ハン「よしっ、じゃあ、みんな出かけよ〜!!」
アイエン「いつもは行けないとこ行ってやります!!」
ララ「お手柔らかにね〜」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
読者の皆様こんにちは。
ねこかんです( *´꒳`* )
下書きに残ってたやつをそのまま出しました。
なんか内容薄いですよね・・・ははは( ̄▽ ̄)
もう多分出さないと思うので(*・ω・)*_ _))ペコリン
また他の作品でお会いしましょう!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。