アイエン side
久しぶりのオフをもらった。
ついさっき海外から帰ってきたから、時差ボケで眠い。でも、今日は予定があるから目を覚まさないと。
道中で缶コーヒーを買ってある目的地まで車を走らせる。
車を運転するのは好きだ。余計なことを考える必要がないから。
それに、1人になれるから。
着いた着いた。
目の前にはある一軒家。外見は他の一般家庭の家と変わらない。
ピンポン♪
するとドタドタという騒がしい足音に続いて鍵が開く音がなる。
カチャン
僕のいっこ年上のヒョンジニヒョン。画家だ。
相変わらず絵の具で色鮮やかになったボロボロのエプロンを身に纏って、
すでに両手はカラフルになっている。
いつもこんなんだからヒョンの家の壁や家具には点々と絵の具がついてるんだ。
本名で呼んでくれるのはジニヒョンと社長くらい。だから嬉しくはあるんだ。
でもこればっかりは線引きをしていかないといけないから。
木製の丸椅子に足を組んで座る。
目線とかも特に言われてないからフリーな感じで決めておこう。
ヒョンは画家モードに入ると声色もオーラも変わってくる。
いつもはヘラヘラしてるヒョンだけど、しっかりプロなんだとこういう所で感じるよ。
だから僕も負けないようにプロのモデル“アイエン”をヒョンに魅せる。
静かで動きはないけど、これはプロとプロのぶつかり合いなんだ。
ヒョンジン side
今日もめっちゃ集中した…でもジョンイナの昼飯の時間までとっちゃったよ。
ここまで付き合ってくれる友達ってなかなかいないから、ついついのめり込んじゃうんだよね。
友達…ライバル…弟…ジョンイナは俺にとって様々な存在となっている。
初めて会った時はこうなるなんて予想だにしてなかった。
こういう人こそ大事にするべきだよな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。