第3話

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2024/04/15 14:46
ジェシーside


一目惚れだった


あれは俺がまだ名の売れていない頃


俺は元々普通の恋愛小説を書いていた


その時に髙地さんの前の担当さんの目に止まって


2人で二人三脚で頑張ってきた


その方が、この度おめでたということで


1度仕事を離れることになった


凄く悔しそうにしていたけど…


その方が、この人なんだけどね、と言って


1度目にした事があった


笑顔で仕事に取り組んでいて


自分が担当している人との打ち合わせでは


いっぱいケアをしている姿も見た


たまに叱責を入れていた事もあった


そんな彼に俺は夢中になった


その時に、担当さんに言ってみたんだ


《官能小説》を書いてみたい、と


そしたら担当さん、テンション上がって


打ち合わせが始まったら


そこからは秒で完成した


そして今はそれが大ヒット


この上なく嬉しかった


そんな担当さんから、髙地さんに変わると知った時


本当に俺はこんなに幸せになっていいのかと思った


そして俺は好きな人を目の前にして


襲った


「さと、さ…っ!」


『ジェシーって呼んで?』


『俺の名前、ジェシーって言うの』


「じぇs…んっ!」


俺の腕の中で


キスだけで何度も果てる愛しい人


処女だったんだね…


そりゃそうか


普通の人は、ね


これからもっと俺好みにしていくよ、貴方を


だから、貴方が俺に堕ちるまで


貴方を離すつもりはない


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
優吾side


今目の前で起こっていることは夢なのか…


はたまた…


俺が目を覚ますと、見たことも無い天井が見える


『あっ、おはよう、優吾』


「あ、え、や、えっと…」


『楽しかったよ、ありがとう♪』


そうだ、新しく担当になるから挨拶に来たのに


そのまま、お、お、襲われて…


ふと自分を見ると


全裸だった


しかも、赤い跡がちらほら…


「なっ!…///」



『さ、仕事の話、しましょ?』


何で、お前はそんなケロッとした顔でいれんだよ


『んふっ、小説の参考にさせてね?』


そう言いながら俺の耳元に近付いて


こう囁いた


『髙地さん、最高にエロかったよ』


「っ!!…///」


俺はこの人の担当になった事を


凄く後悔した


必ず編集長に言うんだ…


『あ、因みに、髙地さんは俺が指名したから』


『変わることは出来ないと思うよ^^』


ほんっとうに…


人生詰んだ…

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