第6話

さよ
7
2026/03/07 12:41 更新
「……しょ、職員会議って……」

思わず、声が震えてしまった。

なんでコイツは職員会議聞いてるの?

どうやって……

その時

せみが口を開いた。

とうとう喋るんか?!!!

せみの女の子らしい声が聞こえた。

「こーら、最近ボクの席の周りのしゃいにんぐへっどどもがうるさよう。

さようて、さよゴミクラスの教師達が何考えてこの状況見逃してるのか気にさよった。

あ、アンタのことさよない。」

……ん?

…………ん???

さよ?

言っていることの意味は大体理解できたけど、さよ???

さよって何?

方言?

ちなみに私のせみが言ったことの脳内変換は

(最近ボクの席の周りのハゲどもがくそうるせぇ。

だから、そのゴミクラスの教師達が何考えてこの状況見逃してるのか気になった。

あ、(ハゲどもって)アンタのことじゃない。)

だ。

いやうん、多分、多分コレだと思う。

私の焦る顔を見て、せみはハッとしたように口を押さえた。

「さよなかった。」

それだけ言って、イヤホンをつけ、私にそっぽを向いた。

せみの真っ白な耳が、少し赤くなっているのが見えた。

いや、なんで???

……何これ。

せみってめっちゃ方言っ子なの?

だから職員会議の発音最初変だったの?

方言抑えるため……

そう勝手に思ってるけど

その考えが正しくとも、違くとも

詩歌せみ……

案外、私くらい不器用で

可愛いやつなのかもしれない。

「同じなんだ」って

なんだか、私は落ち着くことができた。

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