き、緊張する
ぺんぎんさんや、聞いたことのあるドズル社関係者さんたちがディスコードの通話内にいる。
ドズル社のスタッフさんや関係者に混じってアスレチックを制作していること自体、不思議な感じではあるが。
難しいコマンドは使えないのでブロックを片手に制作を手伝っていると、ピロンっとドズル社長が通話に参加した。
本人様と同じ通話内にいることが信じられなくて、声量のコントロールが酷く難しい。
続いて、誰かが通話に参加する音がした。
声が出なかった。
その少し舌足らずで中低音の、安心感のある声。
ぶわっと胸がいっぱいになる。
私がブロックを置いてきた場所を、見慣れたゴーレムスキンのプレイヤーが流れ星のごとく颯爽と駆け抜ける。
そして、目の前で止まるとクリエイティブになって浮遊した。
数秒の間の後、一番近くにいる私に向けられた言葉であることに気づき、慌てて返事をした。
インベントリから一生懸命鉄格子ブロックを探すあなたを、おんりーはじっと見つめた。
スキンはよく見かけるような顔立ちの女の子のスキンだが、ゲームタグはPOTETAROUである。
他にポテト系の入る名前の人物は、マイクラ内にも通話内にも居ない。
何より、おんりーにとって聞き覚えのあるその澄んだ声。
ーーーー探していた、可愛らしい"足に矢を受けたポテト"がそこにいたのである。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。