第27話

26.見つけた
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2022/12/31 04:20 更新
職場の先輩
職場の先輩
ここのギミックは少し軽くした方がいいですかね
スタッフ
スタッフ
そうですね、当日混雑するとうまく作動しない場合がありますんで
職場の先輩
職場の先輩
ふむ...あなたの名字さん、ちょっと手伝って
(なまえ)
あなた
は、ハイ!
き、緊張する

ぺんぎんさんや、聞いたことのあるドズル社関係者さんたちがディスコードの通話内にいる。

ドズル社のスタッフさんや関係者に混じってアスレチックを制作していること自体、不思議な感じではあるが。
難しいコマンドは使えないのでブロックを片手に制作を手伝っていると、ピロンっとドズル社長が通話に参加した。
ドズル
ドズル
あ、皆さんお疲れ様です
スタッフ
スタッフ
お疲れ様です〜
(なまえ)
あなた
お疲れ様です...!
本人様と同じ通話内にいることが信じられなくて、声量のコントロールが酷く難しい。


続いて、誰かが通話に参加する音がした。
おんりー
おんりー
お疲れさまでーす
(なまえ)
あなた
っ…!
声が出なかった。


その少し舌足らずで中低音の、安心感のある声。

ぶわっと胸がいっぱいになる。
スタッフ
スタッフ
お疲れ様です
職場の先輩
職場の先輩
お疲れ様ですー
ドズル
ドズル
アスレはちょっと、おんりーのスキルも参考にしてもらって調節してください
あんまり難しすぎてもクリアできる人少なくなっちゃうんで
スタッフ
スタッフ
はーい
職場の先輩
職場の先輩
わかりました
ドズル
ドズル
僕は別のミーティング行ってくるから、おんりーよろしく
おんりー
おんりー
わかりました
職場の先輩
職場の先輩
よろしくお願いします
私がブロックを置いてきた場所を、見慣れたゴーレムスキンのプレイヤーが流れ星のごとく颯爽と駆け抜ける。

そして、目の前で止まるとクリエイティブになって浮遊した。
おんりー
おんりー
ここのブロックの間、4ブロックじゃなくて3ブロックにして、鉄格子1本にしてみたらどうですか?
4マスを何度も超えるのは、さすがに難しい気がします
数秒の間の後、一番近くにいる私に向けられた言葉であることに気づき、慌てて返事をした。
(なまえ)
あなた
は、はい!そうします!
おんりー
おんりー
...!
インベントリから一生懸命鉄格子ブロックを探すあなたを、おんりーはじっと見つめた。

スキンはよく見かけるような顔立ちの女の子のスキンだが、ゲームタグはPOTETAROUである。

他にポテト系の入る名前の人物は、マイクラ内にも通話内にも居ない。
(なまえ)
あなた
あ、あの先輩、鉄格子ってどこにありますか...
職場の先輩
職場の先輩
ん?ああ、えっとね
何より、おんりーにとって聞き覚えのあるその澄んだ声。
ーーーー探していた、可愛らしい"足に矢を受けたポテト"がそこにいたのである。

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