仕事終わり、職場の先輩がそう声をかける。
パルクールマップを合作し、あれからよく話すようになっていた。
橙色と紫色の混ざる空の下、駅のホームへ足を運ぶ。
先輩は得意げにそう言う。
あなたは現実味を感じられず、ぱちぱちと瞬きをした。
その一言で、ドクンと心臓が音を立てた。
もしかして。
おんりーにも会える...?
先輩は、あなたの鞄についている黄色いお守りを見ながら言った。
隠そうにも隠せず、あなたは顔を赤くして視線を落とした。
グッズはあまり買わない方だが、お守りはグッズ感がないしこれなら、とうっかり買ってしまったものだ。
おんりーの色、という事実にうっかりだ。
それでも、おんりーに会えるように願いをこめたものでもあった。
...そしてその後、その日はすぐに訪れることとなった。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。