第3話

二話
6,863
2020/07/08 05:22
二人並んで歩いていると、サッカーボールが転がってくる。
工藤新一
工藤新一
ん?
ほらよ!
その様子を眺めていたあなたがふと口を開く。
あなた
あなた
新くんだって、サッカー部辞めてなかったら今頃は国立のヒーローだったのに、、
工藤新一
工藤新一
あぁ、サッカーは探偵に必要な運動神経をつけるためにやってただけだよ
ほら、ホームズだって剣術やってたし
あなた
あなた
あれは小説でしょ?
工藤新一
工藤新一
でも、みんなが知ってる名探偵だ!!
小説家コナン・ドイルの生み出したシャーロック・ホームズは、世界最高の名探偵だよ!!
工藤新一
工藤新一
コナン・ドイルだけじゃない、俺ん家には世界中の推理小説が揃ってるぜ!
だから、そのー、、
途中で口籠る新一に首を傾げるあなた。
工藤新一
工藤新一
あー、、あなたも読んでみるか?
家の書斎のやつ何冊か持って帰ってもいいし
あなた
あなた
んー、、本は読んでみたいけどお父さんがうるさそうだしなぁ
それに新くんの推理オタクがうつっちゃいそう
その言葉に納得しながらも複雑な気持ちになる新一だが、それを隠すように話を続ける。
工藤新一
工藤新一
でも見ろよ、このファンレター
みんなこの推理オタクが好きだってよ!
そう言って数枚のファンレターをあなたに渡す。
あなた
あなた
本当だ、、女の子にデレデレするのはいいけど、、
ちゃんと本命一本に絞った方が良いんじゃない?

プリ小説オーディオドラマ