第4話

chapter 4
3,850
2020/07/07 14:07
…ん、……


あっ、寝てまった…


…6時か。ええぐらいかな…


俺は書類を数枚少し破いたり丸めたり、インクで汚したりした。


これでトントンは根拠があって俺を殴れるだろう。


ちょっとだけ、怖い。

けど、みんなのためって思えば、収まる…


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トントントントン
『トントーン、入るでー』


ギィ…

「…なんや。」


『書類!今日めっちゃ多かった気ぃする…』


「当たり前やろ。働かざる者食うべからず。お前はこの国に忠誠を誓ったんや文句言うな。」


『っ、ごめんて!』


「はァーっ、流石無能。ほんま、流石としか言えへんわ。こんなクソみたいな書類提出して…なァ?」


ジリジリのトントンは俺に近づいてくる。


『っ、…ん…』


「俺の仕事増やすな!」ドガッ


『ゔっ!!』


「キモイねん…はよ立てやァっ!!」バギッ


『ご、めんっ』タタタタタタタタッ…






怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い。


あんなトントン…俺が好きなトントンちゃう…いやや、怖い。


俺から仕掛けたくせに。


俺ってほんま…



無能や。

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