学校の門をくぐり、児童昇降口でなく、正面玄関の前に立ち、インターホンを押して名前を言ったところで、ロイドが僕の後ろに隠れる。
「どうした?ロイド。緊張したか?」
しゃがんでロイドと目線を合わし、微笑みながら言う。
そしたらロイドが、コクリと頷いたので、
「じゃあ、深呼吸しよう。ゆっくり吸って……吐いて……吸って……吐いて……吸って…吸って…吐いて」
最後少しふざけると、緊張が解けたのか笑ってる。
頭を撫で撫でっと。
八尋殿がパッと顔を上げた。
「あっ!岡森先生!久しぶりです!」
「あら、八尋寧々ちゃんじゃない!久しぶり〜!大きくなったねぇ〜」
手と手を合わせてハイタッチしてる。
こっちに気づいたみたいで、僕は立って挨拶をする。
「初めまして。ロイドの兄のアルベルトです。」
「初めまして〜岡森です。あら、あなたがロイドくん?」
僕の後ろに隠れてるのを見つけ、ロイドに話しかける。
「は、初めまして…」
やや緊張しているな。それも可愛い。
「初めまして〜ロイドくんの担任の岡森真奈です。」
「……」
「ロイドくんは、何が好き?」
「ぱ、パンケーキ…」
「そっか〜!美味しいよね〜!先生も大好き。」
「先生は、何乗っける?」
「苺かブルーベリー」
「俺も!」
「ロボットとか好き?」
「錬金術?」
「ん〜そんな感じ。今ね、クラスで、粘土製のロボット作ってるのよ」
「粘土か…」
「みんなで粘土をコネコネして、頑張って作ってるのよ?」
「へ〜」
「理科は、好き?」
「理科?」
「うん。お花の仕組みとか種の仕組みとか。顕微鏡とかで調べるの」
「好き!」
「じゃあ、算数好き?」
「計算?ん〜ちょっとね。比とか得意だよ!何対何とか、外構と外構をかけて、内構と内構を…」
「よくわかるね!それは、中学1年生で習うよ」
「ふ〜ん」
緊張解くのが上手いな岡森先生
「じゃあ、学校案内するね!ついてきて〜」
「は〜い!」
「岡森先生ってすごいよね」
「そうですね〜元担任だったんですか?八尋殿の」
「うん。優しくてすごい先生だったな〜」
「寧々ちゃん。嬉しそうね」
「そりゃそうだよ!久しぶりの再会なんだから!」
校長先生に通されて、校長室に。
教育方針など色々聞いて、ここは大体安全だとわかり、安心安心。
「すごいコミュ力…」
「ロイドくんのことになるとこうなるのよね……」
岡森先生とロイドが入ってくるなり、
「アルベルト兄さん!図書室の本の貯蔵量は、城より少ないけど、面白そうなのいっぱいある!」
と、抱きついてくる。
「それなら良かった」
そう言いながら、頭を撫でる。
ほんとに可愛いなロイドは
説明など受け、教科書なども貰い、帰宅。
教科書などに名前をマイネームで書き、ランドセルにしまう。
名前を綺麗に書きすぎて、八尋殿や、八尋殿の母上がえ?みたいな目で見つめてきたが、ロイドが可愛いのでそれどころではない。
明日から学校。
ロイド頑張れよ!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。