俺は、2人を見た瞬間に、頭が真っ白になった
自分の目に映る光景を信じたくないと思った胸が痛くていたくて堪らなくなった
俺は、急に聞こえた声に驚いた。
いや、多分ずっと声をかけられていた
それに気づかないほど俺は、ボーッとしていたのだろう
俺は、急いで準備をして席につく。
俺は、授業中も尚、胸の痛みが治まらなかった。
~放課後~
俺は、光にカラオケに誘われた。
この胸の痛みもいくらかはマシになると思い、光とカラオケに行った。だが、痛みが減ることはなかった。むしろ、あの2人を考えるだけで痛みが増してくる。
光にはこの痛みがバレてると思った。だから、全て話した。
ゲーセンで勇波の好きなむにまるをたくさん取っていたこと、勇波と琉夏がペアブレスレットをしていて、胸が痛くなったことを光に、全て。
光が一人言のように呟いたのがハッキリと聞こえた。
言うのを躊躇っているように見えた
少しして、光が早口で言い始めた
変な空気になったが、光が
と、言ってくれたおかげで、カラオケを楽しめた
~家~
俺は、光に言われたことを思い出し、頭を抱える
今まで思ってきたことは、「好き」という言葉で納得した。だが、俺は男で、勇波も男。だからこの気持ちは、胸にしまったままなのだろう。それにホッとする自分に、なぜだかムカついてしまった。
~翌日の学校~
俺は、光に科学準備室へと呼び出された
誰もいない昼の科学準備室。
そこで光から聞いた言葉に、俺は驚きを隠せなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!