第10話

10、気づいた気持ち
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2021/05/02 12:29
藤谷光
藤谷光
お揃いとかめっちゃ仲良いじゃん
俺は、2人を見た瞬間に、頭が真っ白になった
自分の目に映る光景を信じたくないと思った胸が痛くていたくてたまらなくなった
藤谷光
藤谷光
き…き…つき…龍輝たつき!龍輝!
俺は、急に聞こえた声に驚いた。
いや、多分ずっと声をかけられていた
それに気づかないほど俺は、ボーッとしていたのだろう
渡辺龍輝
渡辺龍輝
ど、どうした?
藤谷光
藤谷光
もうすぐ授業だよ!
渡辺龍輝
渡辺龍輝
あ、ああ。教えてくれてありがとな。
藤谷光
藤谷光
もう、ボーッとしないでね!
渡辺龍輝
渡辺龍輝
ああ、すまん。
俺は、急いで準備をして席につく。
俺は、授業中もなお、胸の痛みが治まらなかった。
~放課後~

俺は、こうにカラオケに誘われた。
この胸の痛みもいくらかはマシになると思い、光とカラオケに行った。だが、痛みが減ることはなかった。むしろ、あの2人を考えるだけで痛みが増してくる。
藤谷光
藤谷光
なんか、朝に勇波ゆうな達のはなししてから変だよ。
光にはこの痛みがバレてると思った。だから、全て話した。
ゲーセンで勇波の好きなむにまるをたくさん取っていたこと、勇波と琉夏りゅうかがペアブレスレットをしていて、胸が痛くなったことを光に、全て。
藤谷光
藤谷光
それって恋じゃんボソッ
光が一人言のように呟いたのがハッキリと聞こえた。
渡辺龍輝
渡辺龍輝
光、どう言うことだ?
藤谷光
藤谷光
えっと…その…
言うのを躊躇ためらっているように見えた
少しして、光が早口で言い始めた
藤谷光
藤谷光
だって、誰かのことが気になったり、誰かのことで胸が痛くなったりするのは恋としか思えないよ!
渡辺龍輝
渡辺龍輝
そう…なのか?
藤谷光
藤谷光
そうだと思う!でも、絶対に勇波に言っちゃダメだよ!
渡辺龍輝
渡辺龍輝
分かった…まあ、ありがとな。
藤谷光
藤谷光
別に…
変な空気になったが、光が
藤谷光
藤谷光
取りあえず楽しもう
と、言ってくれたおかげで、カラオケを楽しめた
~家~
俺は、光に言われたことを思い出し、頭を抱える
渡辺龍輝
渡辺龍輝
そうか…俺は、勇波の事が
今まで思ってきたことは、「好き」という言葉で納得した。だが、俺は男で、勇波も男。だからこの気持ちは、胸にしまったままなのだろう。それにホッとする自分に、なぜだかムカついてしまった。
~翌日の学校~
俺は、光に科学準備室へと呼び出された
誰もいない昼の科学準備室。
そこで光から聞いた言葉に、俺は驚きを隠せなかった。
藤谷光
藤谷光
俺、龍輝の事が好きだ!2年前からずっと…好きなんだ!

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