【設定】
破面の女主/部屋の清掃係
破面といっても、あなたは戦闘ができるタイプではない。むしろ戦えないので雑用を任されている。
そんな彼女は十刃の部屋の掃除をすることもあるのだが、中でも苦手な破面がいた...
彼の名前は【グリムジョー=ジャガージャック】十刃のNo.6だ。
掃除中は大体どの破面も、埃がまうのが嫌なのか部屋を出ていくのだが...彼だけはいつもいる。ソファにどっかりと座っていてあなたの掃除する姿をじっと見つめているのだ。
これまでも殺すと脅されてきたあなただか、今のところ掃除が完璧だったのか殺されてはいない。しかしいつ殺されてしまうのかわからないことがあなたは恐怖だった。
床を箒で掃きながらため息をつくあなたに気づき、グリムジョーはソファから立ち上がった。
突然グリムジョーはあなたの頬を片手で掴んだ。かなりの力で押しつぶされているのであなたは冷や汗をかく。
ガブリとあなたの鼻にグリムジョーが噛みついた。本気で噛みちぎる気はないようで、尖った歯が少し肌に食い込むくらいの力だ。
あなたの返事に満足そうに頷いたグリムジョーはまたソファへと戻っていく。いまだに混乱しているあなたは鼻の頭を撫でながらその場に立っていた。
慌てて掃除を再開するあなたをまたグリムジョーは目で追っている。緊張と恐怖からかあなたは涙目だ。
なんでいつも突っかかるんだろう...放っておいてくれたらいいのに。
ようやく床を掃き終わると、あなたはすぐに部屋を出ようとする。もちろんグリムジョーに一礼するのは忘れない。
頭を下げると床が見える、その視界の中にグリムジョーの足が入ってきた。どうやらあなたの目の前に彼が立っているようだ。なにか粗相をしてしまったのか、あなたは頭を持ち上げるのが怖かった。
恐る恐るあなたは顔を上げる。目の前には鍛えられた胸板があった。思っていたよりも近くにグリムジョーがいたので、あなたは驚いて離れようと後ろへ下がった。
しかしその行動は、グリムジョーがあなたの腰に腕をまわしたことによって妨げられた。
目の鼻の先にグリムジョーの顔がある。怖いことには変わりないが、惹きつけられる水色の瞳から目が逸らさない。
などと失礼なことを考えていたあなたの視界が水色でいっぱいになる。気づいた時には唇が重ねてられていた。そう、言わばキスである。しばらくするとグリムジョーは離れて己の唇を舐めた。その仕草が色っぽい。
呆然としたままあなたはグリムジョーの部屋を後にした。唇にはまだ感触が残っているような気がして、あなたは己の唇に触れる。
只々、あなたは混乱していた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。