プルルルル プルルルル
「○○区に大型ヴィランが出没した。直ちに向かってください。」
,
出没地へ着くと既に警察やらヒーローやらが集まっていた
その中にアイツも居る
確かにそう伝えられた
けど、何か腑に落ちない
指を唇につけ悩んでいると周辺で大きな音がした
ボーンッ
見るとそこにはさっきまで居なかった大型ヴィランが突然現れた
現れたヴィランは捕まった仲間を抱え警察を振り切って逃げて行く
イレイザーの話を最後まで聞かずにヴィランを追いかけた。
追いつくことは出来たが私は束縛は分野に入っていない
しかし、これ以上被害があっては大変だ...
コイツらの ”個性を消して” おこう。
ポンッ
右手でヴィランに触れると2人はミルミルと体が普通の人間サイズに縮んでいく
きっとこれが彼らの本当の姿だろう。
触れた奴の個性が縮ましたり大きくさせたり、サイズを変えることができるもの、であってる?
もう1人が、、これは”怪力”か?
どちらもそっちへ行ってしまったのか
ヴィランは警察に連れて行かれヒーロー達は続々と帰っていく
私もそろそろ帰らなきゃ、
帰って勉強しないと!相澤先生とまた会うためにも!
私もその場を離れると段々と夜が明けていく
明けた空はまだ16時前後、
私が移動すると着いてくる夜は本当に生きているかのよう
そして私の後を着いてくる奴がもう1人
私はすぐに個性を解いた
夜は完全に消え去り、私にも月ではない太陽の光が降りそそぐ
そして急いでその場から離れていった
ビルの屋上に飛んだ私はイレイザーを見下ろす
かかとを返すと長い髪がなびいた、その髪を耳にかけ 私は夕やけに染まっていく空を見上げた
きっと何かの間違えだと自分に言い聞かせた私の上を、雲を率いるように飛ぶ飛行機が過ぎ去った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。