にが…さない
あ…あいつ…
腕が増えた、だと…?
逃さない!
助けて…!
アサギ!頑張って逃げるんだ!
他人任せですか…
って、捕まった!
いや私たちだけじゃどうにもならないからな
とりあえず…こいつ投げるか
どういうことだ?
って、うわあー!
本当に投げるなんて…
よし、そこで戦え!
ちょっ、火が近すぎる…!
熱い…早く助けてください…
獲物が二人に増えたわ!
つ、捕まった!?
俺を置いて…早く逃げてください!
いや、僕はあなたを助けなきゃいけないんだ!
大丈夫です…
ふふふ、逃さない…
なんでも良いから、武器ないか?
はい、局長!
ん?これは…銀の弾丸!
これなら、吸血鬼の可能性が高いあいつにも勝てる!
でも、銃がないよ?
どうするの?
銃が無い…
どっかにないか?
我が持ってるぞ?
え?なんで持ってるの?
我は空賊だからな。
ピストルぐらい持っていてもおかしくないだろ?
あ、そっか…
じゃなかった、早く撃つの!
わかった!
弾を装填する
それじゃあ撃つぞ…
3
2
1
カチッ、カチッ…
あれ?撃てない…?
なんで撃てないの?
わからない…
あっ!
夜露に濡れて火薬が…!
えっ…
くそっ!
どうすりゃ良いんだ!
うーん…
どうだ?なにか思いついたか?
局長も一緒に考えるの!
え、ええ…
あ、思いついた!
それはどんな作戦なの?
撃てないなら直接投げればいいんじゃないかな?
思ったよりシンプルね
ああ。だからこそ思いつかなかったんじゃないのか?
確かに…
じゃあかえもん!
え、僕?
投げるの!
う、うん…
わかったよ!
火がすぐそこまで来てる!早くして!
う、うう…
わかったよ!
服に…火がついた…
僕もだよ!
あ、当たれーー!
ドスッ
あ、当たった?
あたったが、それほどダメージは与えられてないみたいだな
い、痛い…!
えっ?
手を離した!今だ!
二人とも!逃げろ!
わかった。立てるか?
…腕が…
腕がどうしたんだ?
腕が、掴まれたせいでうまく動けない…
掴まれただけじゃないだろ!
爪を立てられたんだな!
うわあ!
博士、血がすごいよ…
痛い…
火が!
火が、どうしたんですか?
火が付いてるぞ…
わかった!今消すから!
かえもんが水を掛ける
火は消えたけど…
火傷がひどいな…
大丈夫か?立てるか?
あ、足を…
建物が倒壊したときに下敷きになったんだな…
逃さない!
逃さない…!
アサギ!後ろ…!
立てないです…
わかった!僕がおんぶしていくから!
大丈夫なのか…?
うわ、博士かるーい
(俺、軽いのか?)
無理しなくていいから!
重いなら俺が自分で歩く…
早くしないと!
早くしないと、魔姫が、追いついてくる!
わ、わかった!
僕、走っていくよ!
あ、ああ…
ちょっと揺れるけど我慢してね!
後ろ!
逃さない…
アサギの…私の大切な部下の…首を掴むんじゃない!
(息ができない…)
あたくしの邪魔をしないの!
あいつだけでも食べたい!
8人の人間を食べたら、不死になれるっていうのに…!
あたくしの邪魔をするつもりなの!?
ああ、お前が生きている限り何度でも邪魔をしてやる!
ん…?
吸血鬼といえば、太陽が弱点だよな!
太陽を…っていま夜の3時だよ!?
ああ。太陽が出る時間を少し早めてやった
そ、そんな事もできるのか…
ただ、これをやると天使として失格だろうな…
みんなを助けたんだから大丈夫じゃん!
そうだな。みんなを助けたんだから、私の罪も赦されるかもしれない
ぐ、ぐわあああー!
おい、あいつ…
燃えてるぞ…
本当だ…
ねぇ、見て!
あそこ!
壁になっちゃった扉のところ!
あっ!扉が戻ってる!
やっと…俺達にも自由が…
太陽のある空ってこんなに奇麗だったんだな…
魔姫が燃え尽きる
それじゃあ、みんな家に帰ろうか!
その前に、博士を病院に連れて行かないとね!
ああ。俺達も家に帰る。
それじゃあ、みんな元気でなー!
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