前の話
一覧へ
次の話

第14話

【If】もし君と一日だけ付き合えるなら
5
2024/03/28 08:41
パラレルワールドへの入口─

会議室の前に、突如、

謎に満ち溢れた看板が。

山中は入ってみることにした。
山中
山中
此処は…。

本当にアイツと…
足を踏み入れた瞬間。

眩しい光が彼を包み込む。

気が付くと、会社のビルの前に居た。
山中
山中
…。

今、何時だ?

…此処は…時間は?
ふと、スマホを見る。

4月1日の朝8:25分だ。

3ヶ月前の過去に戻っていた。
山中
山中
まさかな…。

本当に…
次の瞬間。

着信が。橋田からだ。
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
「おはようさんっ。山中、
もーそんなに驚かないで。大丈夫!キャハッ」
山中
山中
おいおい。

なんの真似だ?
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
「あんたは3ヶ月前にタイムリープしたの。そして、今話してるアタシは3ヶ月後、つまり現在から電話掛けてんの。」
山中
山中
ほぉ。

じゃ、4月1日の橋田は?
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
「ふふっ。いい質問。勿論いるわ。でも、今のアタシの記憶はないの。」
山中
山中
なるほど。

(半信半疑だけどなあ。)
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
あら、おはよ!

山中、浮かない顔ね!
元気出しなよー?
山中
山中
っ…!?
橋田!?
(な、何事だ…!本当に……)
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
「そろそろ…失礼するわ。…楽しんで!じゃね!」
山中
山中
っえ?!
ジャスティス橋田
ジャスティス橋田
…んもー。

何よっ。見たことない他人見るようにサッ!
ぷんだ!
山中
山中
…。

(橋田、感謝する…!よし…。)
橋田の言うように、本当に過去の、
しかも、パラレルワールドに入ったみたいだ。


つまり。

浩二と千賀子が結ばれない世界線である。
山中
山中
おはよう。…千賀子。
千賀子
千賀子
おはようございます。山中さん。
山中
山中
(ま、眩しい…!///こんな顔俺にも向けてくれるのか。)
山中は千賀子の服装に目をとめた。

シースルーのシャツにキャミソールを着ている。
山中
山中
ま、待って。千賀子。

ちょっとだけ時間、いい?
彼女の手を握り、人気のない給湯室に走った。
千賀子
千賀子
どうしたの?

そんなに急いじゃって。
山中
山中
ちょっとだけ…。

2人になりたいんだ。
千賀子
千賀子
いいよ。
山中
山中
あの、さ…。

俺…、実は…
千賀子
千賀子
…。
山中
山中
千賀子の事…

好き…なんだ。
千賀子
千賀子
…!!
彼女は一気に顔を赤らめた。

しかも、綺麗な顔を俯かせ、
口の端を固く噤む。

何とも可愛らしい反応に、
戸惑いを隠せなかった。
山中
山中
っ…////// 

ずっと、ずっと好きだった。
千賀子
千賀子
っ…///山中さん、…私も///。

…好きだったよ。
山中
山中
大好きだ……
千賀子
千賀子
うん…///
山中
山中
ずっと、我慢してた。

何回も、抱きしめたい、触れたいって…
千賀子
千賀子
うん…。
山中
山中
千賀子…///
千賀子
千賀子
ん///
彼女に口付けをしながら、頭を撫で、
両腕で身体を抱擁する。
唇同士がゆっくりゆっくりと、
擦れ合う。

お互いの熱い体温が伝わる。
千賀子
千賀子
山中さん…///あのね…
山中
山中
千賀子
千賀子
山中さんのこと、下の名前で呼んでいい?
山中
山中
もちろん///

嬉しい。
千賀子
千賀子
ねぇ、隆也。…///
山中
山中
っ…!!/////////

(な//////急に反則だ///)
千賀子
千賀子
(凄い照れてる…///私も、恥ずかしくなってきた///)
山中
山中
へぇ…。

不本意すぎるから、お仕置しちゃおうかな?
千賀子
千賀子
なんの///
山中
山中
くすぐっちゃおうかな〜
千賀子
千賀子
えっ!///
パラレルワールドで、山中は本性を出す。

果たして、心ゆくまでイチャイチャ出来るのか??

それとも…。

次回に続く。

プリ小説オーディオドラマ