第4話

同一人物
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2020/08/02 07:03
授業が終わって休み時間。
私は先生に頼まれて、横山にこの学校を案内するように言われた。
仲良くなれるから結果、オーライ!
って、私なんで横山と仲良くしようとしてるんだろ。
あぁ〜!私のバカ!
クラスメートには一定の距離をおく!
そう誓ってたよね。
ていうか、なんでこんなに注目されたんだろう。
イメチェンしすぎたな。
一人でため息をついていたら、横山が「なぁ」と話しかけてきた。
長谷部 花恋
長谷部 花恋
ん?どうかした?
横山は眉間にシワをよせて、こう言った。
横山 蓮
横山 蓮
お前って「長谷部 花恋」だよな。
一応、隣の席ですよ!
普通、隣の席の人の名前くらい覚えるでしょうが!!
長谷部 花恋
長谷部 花恋
そうだけど?
イライラを抑えて、いかにも「不機嫌です!」って感じの返事をした。
横山はあまり気にしていないそう。
横山 蓮
横山 蓮
いや、俺の小学校でも「長谷部 花恋」っていてさ、
え?
私の中で小学校の記憶が蘇る。
ずっと、忘れていた。
小学校の頃の記憶。
これがバレたら、
私はもう…
横山 蓮
横山 蓮
どした?
横山が私の顔を覗き込む。
「ううん」と返事をする。
横山 蓮
横山 蓮
それにしても、偶然だな。名字も名前も一緒って。
どうやら彼は、同一人物だということに気づいていない。
なら、このまま隠そう。
長谷部 花恋
長谷部 花恋
そうだよね!
あの嘘がバレないように。
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