先輩とヒョンの話を聞いて浮上していた
あなたの不細工説が、
本人の登場により簡単に払拭される。
そして、どこからか上がった声に
反応した先輩や後輩たちは
一斉に俺らあなたと同じ学年を見た
その言葉に、全員の目は俺へと集中した。
白状すれば「確かに......」と同意してくれた。
...俺はあと何回同じような体験しなきゃ
いけないんだろうか。
この前行ったクラスの同窓会でも
同じようなことがあった気がする。
ため息をついて酒の入ったグラスを口にしていれば、
隣でもぞもぞと先輩が頭を起こした。
寝たことによってすっきりしたらしい先輩は、
「ん一っ」と声を上げながら伸び上がった。
俺の言葉に反応して指を指した先輩。
あなたがどうかしたのかと思えば、
先輩はまさかな事実を口にした
何を言ってるのかと考えていれば、
高校の時のあなたの話をしだした先輩に、
リノヒョンの奥さんを同じ名前の
別のあなただと思いこんでいることが分かった。
「連絡先知ってるか!?」だなんて
問いつめられて、誤魔化す。
「やっぱりそうだよな...」と落ち込んだ先輩に、
心の中で謝った。
…… 知らないままの方が
良いってこともあると思う。うん。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!