第59話

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2025/04/13 06:17 更新
 










(なまえ)
あなた
 大丈夫  ? 起きてる  ? 
lk
lk
 ん  …… 







 もうすぐ家に着くからと声をかければ、

 辛うじて返事が返ってきた。

 久しぶりに車を運転するために、

 話している余裕はない。




 赤信号で止まる度に起きてるか確認すれば、

 毎回 「んー」と曖昧な返事が返ってきていた。






(なまえ)
あなた
 ほら、家着いたよ  ! 







 ノロノロとした動きで車のドアを開ける
 
 オッパの元へと慌てて向かう。

 そして近寄れば、ぎゅっと後ろから

 抱きしめるように体重をかけてきた。






lk
lk
 …  あなた 
(なまえ)
あなた
 何  ? どうしたの  ? 気持ち悪い  ? 







 回された手を掴みながら頭だけ後ろへと向ける。






lk
lk
 好き 







 距離はたったの数センチ程しかなくて。

 今までで数回しか聞いたことのない

 言葉を言ったかと思えば、

 まるで子供のようにへにゃりと笑った。






lk
lk
 好き  …  あなた、大好き 







 ぶわっと赤面する私の頬に

 甘えるかのようにすり寄ってくる。

 何度も何度も好き好きと連呼するその姿に、

 きっと私は今日一生分のオッパからの

 「好き」を聞くんだなぁ …



 そんなことを思わずにはいられなくて、
 
 降り続ける 「好き」の言葉を何度も

 頭の中で反芻した。



 言われ続けながら黙っていれば、






lk
lk
 あなたは俺のこと好き  ? 







 と、不安そうに瞳をゆらしながら、

 ぎゅっと抱きしめる腕を強めて聞かれる。






(なまえ)
あなた
 うん、好きだよ。大好き 







 その瞬間、嬉しそうに笑った

 オッパを見て、きゅんと胸が高鳴った。

 結局オッパはあの後ベッドに運ぶなり

 倒れるように眠ってしまった。




 しょうがないなぁ、だなんて思いつつも、

 苦しくないようにとネクタイを解いて

 シャツのボタンを少し開けてあげる。




 お酒のパワーってすごいな。

 そんなことを噛みしめながら、いつか絶対

 もう1度酔わせてみようかな、だなんて考える。




 けれども、それは次の日極度の二日酔いで

 1日機嫌の悪かったオッパと触れあうことで、

 真逆の考えへと反転させられるのだった。






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