第53話

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2024/12/10 13:30 更新












(なまえ)
あなた
 いいなぁ  -  、綺麗 








 あるCMを見ながらそう呟く

 大きなお城に、光のイルミネーション。

 それを取り囲むように、キャラクターたちが
 
 歌って踊って …




 そういえば、結婚してから1回も行ってないや

 オッパとも、1回しか行ったことないし …

 もう1回行きたいなぁ ~







lk
lk
 ……  行く  ? 








 そんなことを考えていれば、

 隣からそんな声が聞えて、私は勢いよく頷いた .










            ・・・









 数年ぶりに来た遊園地は変わってなくて、

 なんだかほんわかとした気持ちになる .

 オッパの手を引いて色々なアトラクションに

 乗りながら、私は昔のことを思い出していた










            ・・・










 現地集合ということで、その日私は約束の時間よりも

 30分程早く駅で待っていた .

 もうそろそろ来るかな、だなんて時計を見れば

 ちょうど電車が到着したらしく、人が溢れてくる




 その中にいるだろうと探していれば、

 あまりの人混みに自分が流されてしまっていた






(なまえ)
あなた
 あ、あのっすみません 








 人の流れに逆らおうとするけれど、

 上手く流れから抜け出せない .

 せめて連絡とらなきゃと携帯をバックの中から

 探っていれば、ぐっと体を引かれた。






lk
lk
 人に流されるとか、バカなの  ? 








 腰に手を回して私を引き寄せた先輩に心底安心する。

 その後は流れに沿いながら進むけれど、

 何回かはぐれそうになった

 私を見かねてか、先輩は私の手を

 無言で握るとずんずんと前へ進んでいった .




 無事園内へ入り、アトラクションを目の前にして

 気持ちが高ぶる .

 繋いだままの手を引きながら急かすように

 先を進めば「 子供みたい 」だなんて言いつつも

 文句は言わずに着いてきてくれた




 たくさんのアトラクションに乗り、

 写真を撮って楽しむ .

 そして、お城の前に差し掛かったとき、

 近くを歩いていた人に

 写真を撮ってもらえるようにお願いした .




 渡されたカメラには、お城をバックに

 私と先輩が寄り添って写っている






(なまえ)
あなた
 あ、よかった。切れてない 








 写っている自分たちよりも、

 後ろのお城を確認した私はほっと息をついた






lk
lk
 なにが  ? 








 私の言葉に反応した先輩が

 カメラの画面へと目を向ける .

 そんな先輩に答えるべく、

 私は画面の上の方を指さした






(なまえ)
あなた
 お城の先っぽまで写ってたら
 別れないっていうジ ンクスがあるんです 
lk
lk
 ふ − ん 








 いかにも興味ないです、みたいな返事を

 するけれど、先輩の目は未だに

 画面へと注がれている .

 ほんとはこういうの興味あるのかな ?






(なまえ)
あなた
 他にも、1日で全部のキャラクターと
 写真を撮れたら良い出会いがある、とか 
(なまえ)
あなた
 カップルで来た人がこの遊園地で開いた 
 ウェディングの鐘を
 聞いたら結婚出来る、とか 
(なまえ)
あなた
 観覧車のてっぺんでキスしたら
 幸せになれる、とか色々あるんですよ ! 
lk
lk
 ふ − ん  … 








 そんなことを思って説明するけれど、

 やっぱり興味なさそう .

 じゃあ一体何をそんなに見てるのかと

 画面を覗いた私は慌ててカメラを取り上げた






(なまえ)
あなた
 ちょっ、なに見てるんですか ?! 








 画面に写っているのはさっき撮った

 写真ではなくて、卒業旅行に行ったときの

 私と友達の写真 .

 お泊まりということもあって

 独特なテンションに飲み込まれていた

 私は、何枚も変顔と呼ばれる顔を

 撮りまくっていたのだった






lk
lk
 変な顔、ㅎ 








 ぷっ、と笑う先輩に顔が赤くなる






(なまえ)
あなた
 …  先輩の意地悪 








 むっとして頬を膨らませば、ぐっと両頬を掴まれ、、






lk
lk
 うん、やっぱり変な顔だ 








 だなんて子供っぽく楽しそうに笑う先輩に

 なんだか怒る気もなくなった






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