第54話

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2024/12/28 01:14 更新












 無事にお城での写真を撮った後、お昼を食べると

 またアトラクションへと向かう .

 絶叫系へと臨んでいれば、めずらしく先輩が足を止め、

 私の腕を引っ張った






lk
lk
 ここ入ろうよ 








 そう言われて横を見れば「 恐怖の館 」だなんて

 血文字で書かれた、いかにもな感じの建物






(なまえ)
あなた
 えっ  …  ここですか  ? 








 嫌です、と答えるよりも早く、先輩はとてつもなく

 楽しそうに私の手を引っ張って入り口へと向かっていった






(なまえ)
あなた
 ひっ、  ! 
(なまえ)
あなた
 ぎゃぁっ  !! 








 暗闇の中、ガタリと音が鳴る度に

 先輩の腕へとすがりつく




 ほ、ほんとに無理 … !

 先輩の手は絶対離すまいときっちり握っている

 私と違い、先輩は余裕そうに何の反応もせずに

 悠々と歩いていた .




 懐中電灯を照らしながら先へと進む

 そしてもうそろそろ出口かな、だなんて

 油断していた私を、物陰から何かが襲ってきた






(なまえ)
あなた
 んぎゃぁぁぁぁぁッッ  ?!?! 








 いきなり飛び出してきた般若のような

 それに、私は先輩の腕を掴んだまま

 全速力で出口へと駆け出す .

 「 おつかれさまでした − 」という声と同時に

 外へと飛び出すと、肩で息をしながら足を止めた






(なまえ)
あなた
 は、はぁ、怖かった  …  ! 








 ちらりと後ろを見て、

 もう追ってきていないことを確認する .

 後ろに誰もいないことに心底安心していたら、

 隣で先輩はいきなり笑い出した






lk
lk
 まさかとは思ってたけど、
 ここまで苦手だなんて ㅋㅋㅋ 








 お腹を押さえて笑う先輩に、

 はっと自分の行動を思い出した






lk
lk
 あんな真剣な顔で、力強く
 引っぱられるとは思わ なかった ㅋㅋㅋㅋ 








 笑いが収まらない先輩を見て、

 先輩は私が怖いの苦手だって

 薄々気付いてたのにここに入ったんだ、と理解する






(なまえ)
あなた
 …  今日の先輩、いつも以上に意地悪です 








 さすがにむっとしていれば、

 ごめんごめんとぽんぽん頭を撫でられた




 お詫びに、とアイスを奢ってもらい、

 絶叫系へと向かう .

 きゃーきゃーと浮遊感に声をあげること数回

 気付けばもう日が暮れ、

 夜にある光のパレードの時間へと近づいていた






(なまえ)
あなた
 この夜のパレード、実は観覧車から
 見るのが1番のベストスポットなんです ! 
lk
lk
 へ  − 








 「 行きましょう ! 」と先輩の腕を引いて

 観覧車のある場所へと向かう .

 大勢の人とすれ違いながらもたどり着けば、

 案の定観覧車には数人の人しか並んでいなかった






(なまえ)
あなた
 これなら余裕でパレードが見れますね  ! 
lk
lk
 なるほどね  … 








 観覧車に無事に乗り込んでそう言えば、

 外を見ながら納得したらしい先輩 .

 しばらくすると、大きな音楽とともに

 パーン と大きな花火が上がった






(なまえ)
あなた
 わぁっ  …  !! 








 下で見るよりも迫力のある花火と、

 園内全体を照らす明かりに感動する .

 すごいなぁ、と眺めていれば先輩が口を開いた






lk
lk
 こっちにあなたの好きなキャラがいるよ 
(なまえ)
あなた
 えっ、ほんとですか  ? 








 向かい合って座っていた私は、

 先輩の隣へと移動する .

 窓の外を見れば、確かに私の1番好きなキャラが

 光に照らされ踊っていた






(なまえ)
あなた
 やっぱりベストスポットでしたね、先輩  ! 








 自慢げにそう言って先輩の方へ顔を向ければ、

 窓の外を見てると思っていた先輩は、

 何故かこちらを向いている .




 もしかして、横顔見られてた ?

 恥ずかしくて顔を伏せようとするけれど、

 頬に添えられた手によってそれは叶わなかった






(なまえ)
あなた
 先輩  …  ? 








 どきどきと高鳴る鼓動と比例して、

 近づく先輩と私の距離 .

 そっと目を閉じれば、優しく触れるだけの

 キスが私の唇へと落とされた




 唇が離れると、恐る恐る目を開ける

 先輩の方を見上げれば、私を見つめていた

 先輩と目があった






lk
lk
 観覧車のてっぺんでキスしたら 
 幸せになれる、だっけ ?
(なまえ)
あなた
 えっ、あ、はい  … 








 ちゃんと聞いててくれたんだ

 きゅん、と胸の辺りが疼く






lk
lk
 まぁ、幸せにするんだから 
 なれるに決まってるよね








 窓の外を見ながらぶっきらぼうに言った先輩

 その耳が赤く染まっていることに気付いた

 私は「 … はい 」 と微笑みながら頷いた









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