第8話

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2023/10/02 12:56
阿部side
深澤辰哉
あれ、阿部ちゃんじゃん。
家を出ると、突然かけられた声。
聞き覚えしかない声に、俺はゆっくりと首を傾けた。
阿部亮平
……ふっか?
目を合わせた先には、にこっと目を細めて俺を見るふっか。
近くのスーパーからの帰りなのか、エコバッグにパンパンに食材を詰めていた。
阿部亮平
……そんなに大量の食材、どうすんの?
深澤辰哉
え、料理の練習すんの!
深澤辰哉
俺料理出来ないからさ、ちょっとは出来るようになろうと思って!
自信満々にドヤ顔をして俺に語るふっか。
まぁ、同期の俺はずっと一緒にいたわけですがね。
……多分家破壊されるなぁ、笑
しょうがない、守るか。
阿部亮平
ふっか、一緒に作ろ。
深澤辰哉
え!?いいの!?
阿部亮平
うん。ふっかの家が破壊されるよりかはマシ。
深澤辰哉
なんだよそれ!だけどいいよ、笑
深澤辰哉
一緒家……
阿部亮平
俺ん家でしよ。目の前だし。
深澤辰哉
いいの!?
提案をすると、ふっかの顔が一気に綻ぶ。
俺は、さっさとふっかを家へ誘導した。
家に入ると、一気にエコバッグを置くふっか。
そして俺はエプロンを用意した。
深澤辰哉
わ、ありがとぉ。
阿部亮平
食材が可哀想だからね。
深澤辰哉
なにそれ。笑
笑いながら紫のエプロンを付けるふっか。
手先が綺麗なので、絵になるな……
そんなことを思ってたら、ボーッとしてたみたいで。
深澤辰哉
おーい、阿部ちゃんー?
俺の顔の前でふっかが手を振っていた。
阿部亮平
あ、ごめん…
阿部亮平
じゃ、作ろっか!
深澤辰哉
よし!行くかぁ!
ふっかは、よし、と気合を入れるように頬を叩いた。
阿部亮平
……よし、出来たね!
深澤辰哉
よっしゃあ!
目の前には、結構豪勢な料理。
もうダイニングにすわって、準備をしていた。
深澤辰哉
ね、食べよ食べよ!
阿部亮平
はいはい、食べますか!
いただきます、と手を合わせる。
1口口に運ぶと、2人で作ったとは思えないくらい美味しかった。
深澤辰哉
う、うまぁっ!!
阿部亮平
ほんと!美味しいね!
夢中でパクパクたべる。
ちらっとふっかの方を見ると、顔面を崩しながら料理を頬張っていた。
深澤辰哉
…ん?なに?
阿部亮平
……えへ、なんでもないよ。
深澤辰哉
なんなんだよー!笑
くだらないことで2人で笑い合う。
たまにはこんな日も、いいのかもしれないな。
んなぁ。様、リクエストありがとうございました!
いや皆さんお久しぶりですねほんと(
完全サボって久しぶりの投稿がこの駄作、ひどいねこの人(
これからはこれも頑張っていきますので✊🏻 ̖́-‬
リクエスト何時でもお待ちしてます💕

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