阿部side
家を出ると、突然かけられた声。
聞き覚えしかない声に、俺はゆっくりと首を傾けた。
目を合わせた先には、にこっと目を細めて俺を見るふっか。
近くのスーパーからの帰りなのか、エコバッグにパンパンに食材を詰めていた。
自信満々にドヤ顔をして俺に語るふっか。
まぁ、同期の俺はずっと一緒にいたわけですがね。
……多分家破壊されるなぁ、笑
しょうがない、守るか。
提案をすると、ふっかの顔が一気に綻ぶ。
俺は、さっさとふっかを家へ誘導した。
家に入ると、一気にエコバッグを置くふっか。
そして俺はエプロンを用意した。
笑いながら紫のエプロンを付けるふっか。
手先が綺麗なので、絵になるな……
そんなことを思ってたら、ボーッとしてたみたいで。
俺の顔の前でふっかが手を振っていた。
ふっかは、よし、と気合を入れるように頬を叩いた。
目の前には、結構豪勢な料理。
もうダイニングにすわって、準備をしていた。
いただきます、と手を合わせる。
1口口に運ぶと、2人で作ったとは思えないくらい美味しかった。
夢中でパクパクたべる。
ちらっとふっかの方を見ると、顔面を崩しながら料理を頬張っていた。
くだらないことで2人で笑い合う。
たまにはこんな日も、いいのかもしれないな。
んなぁ。様、リクエストありがとうございました!
いや皆さんお久しぶりですねほんと(
完全サボって久しぶりの投稿がこの駄作、ひどいねこの人(
これからはこれも頑張っていきますので✊🏻 ̖́-
リクエスト何時でもお待ちしてます💕
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。