第3話

歓迎会は嵐のように
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2024/07/16 02:00 更新
💜sides


宮舘涼太
今から歓迎会だから、そこにでも座っててよ。父を呼んでくるね



雪男荘のレストラン部分。
と言ってもほぼ八割がこのレストラン〈Snow Man〉だ。
大きなテーブルを囲うように木製の長椅子が用意されていて、涼太くんが作ったのか既に豪華な食事がセッティングされていた。




宮舘涼介
ようこそ辰哉くん!!
久しぶりだね、憶えていないかもしれないが私が宮舘涼太の父の涼介だよ
深澤辰哉
あ、はい。いつも父がお世話になっています。深澤辰哉です...
宮舘涼介
我が雪男荘によく来たね、ずっと楽しみにしていたんだよ。歓迎会の用意はできているから、さあ始めよう!



そう言い切って彼は隅においてあるひときわ目立つチェアに腰掛けた。
涼太くんともう一人の男性、それからそれに続くように何人かが座った。



宮舘涼太
まずは紹介するね。
俺は宮舘涼太、高校三年生。家主の息子で、基本このレストランの2階に住んでいます


なにかあったら言ってね、とにこりと自己紹介をした。
なんだか親しみやすそうでおおらかな人だ、それに同級生なら高校も一緒かな。


宮舘涼太
それとこっちが幼馴染の渡辺翔太



涼太くんは、彼の隣の仏頂面でずっと黙り込んでいた男性を指差す。


渡辺翔太
...ああ、悪い。
4号室の渡辺翔太、俺も同い年。
よろしく、えっと...
深澤辰哉
呼び方は何でもいいよ、翔太?
渡辺翔太
俺、君付けとか苦手なんだよ...。
あだ名とかねぇの?
深澤辰哉
んー、"ふっか"とか"ふっかさん""たっちゃん"とか?
渡辺翔太
じゃあ、ふっかで



口を開くと、口調は荒くてもどこか優しさが感じられる。おそらくは口下手なのか、ツンデレなのか。涼太くんにべったりくっついているからなんだか可愛さまで感じるし。



阿部亮平
俺もふっかって呼んでもいい?


ドアベルの音とともに一足遅れて入ってきた苦学生みたいな人。年上かな、平日だと言うのに私服で入ってきた。


深澤辰哉
あ、はい...えっと?
阿部亮平
俺は阿部亮平。近くの国立大学に通う大学2年生だよ、ここの1号室に住んでる
深澤辰哉
よろしくお願いします、阿部さん
阿部亮平
阿部ちゃんでいいよ〜笑
みんなそう呼んでるから
深澤辰哉
阿部ちゃん...さん?



汗を拭いながら空いてる席に座ると、「なにそれ」と笑いながらドリンクを飲み干す。
よほど暑かったのだろう、ワイシャツに長ズボンでは流石に辛そうだ。



宮舘涼太
あとは...君の同居人の照だけなんだけど...
渡辺翔太
どうせ帰ってこないだろ、昨日だって朝帰り
深澤辰哉
朝帰り!?



困った顔をした涼太くんに対して、呆れ顔の翔太。阿部ちゃんや涼介さんは少し困ったような表情をしながらも少し楽しそうだ。

まあ、その岩本照の俺の中にある印象は最悪。初対面で皮肉、皮肉、皮肉の連続だし、「プライベートに干渉するな」!?
俺だって同居なんてそんな乗り気じゃないわけで。



深澤辰哉
なんか...自由な人なんですね...
阿部亮平
照って、なんか隠し事多そうだよね
渡辺翔太
まあ、バイト禁止なのに堂々と俳優やってんだからしょうがねぇだろ
深澤辰哉
え、芸能人?
宮舘涼太
とはいえバイト感覚。なかなか帰ってこないのはそのせいだね



ほへぇー...世界が違うというかなんというか。芸能人っていうならああいう性格でも頷けると言いますか。

やっていける自信は皆無に等しいけれど、実際ここは結構アットホームで優しい。



涼介さんの息子の涼太くん。
1号室の阿部ちゃん。
4号室の翔太。
そして同居人の岩本照。



深澤辰哉
まあ、とりあえずよろしくお願いします!




――初めての経験。

――賑やかな空間。

――ちょっぴりイヤミな同居人。


でも、ここはとてもあったかい。









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