💜sides
雪男荘のレストラン部分。
と言ってもほぼ八割がこのレストラン〈Snow Man〉だ。
大きなテーブルを囲うように木製の長椅子が用意されていて、涼太くんが作ったのか既に豪華な食事がセッティングされていた。
そう言い切って彼は隅においてあるひときわ目立つチェアに腰掛けた。
涼太くんともう一人の男性、それからそれに続くように何人かが座った。
なにかあったら言ってね、とにこりと自己紹介をした。
なんだか親しみやすそうでおおらかな人だ、それに同級生なら高校も一緒かな。
涼太くんは、彼の隣の仏頂面でずっと黙り込んでいた男性を指差す。
口を開くと、口調は荒くてもどこか優しさが感じられる。おそらくは口下手なのか、ツンデレなのか。涼太くんにべったりくっついているからなんだか可愛さまで感じるし。
ドアベルの音とともに一足遅れて入ってきた苦学生みたいな人。年上かな、平日だと言うのに私服で入ってきた。
汗を拭いながら空いてる席に座ると、「なにそれ」と笑いながらドリンクを飲み干す。
よほど暑かったのだろう、ワイシャツに長ズボンでは流石に辛そうだ。
困った顔をした涼太くんに対して、呆れ顔の翔太。阿部ちゃんや涼介さんは少し困ったような表情をしながらも少し楽しそうだ。
まあ、その岩本照の俺の中にある印象は最悪。初対面で皮肉、皮肉、皮肉の連続だし、「プライベートに干渉するな」!?
俺だって同居なんてそんな乗り気じゃないわけで。
ほへぇー...世界が違うというかなんというか。芸能人っていうならああいう性格でも頷けると言いますか。
やっていける自信は皆無に等しいけれど、実際ここは結構アットホームで優しい。
涼介さんの息子の涼太くん。
1号室の阿部ちゃん。
4号室の翔太。
そして同居人の岩本照。
――初めての経験。
――賑やかな空間。
――ちょっぴりイヤミな同居人。
でも、ここはとてもあったかい。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。