第4話

いっそ命を溶きたい
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2024/02/28 11:02 更新
レイラー
レイラー
みぞれもん、ばいばーい!
みぞれ
みぞれ
いってらっしゃい!
9/1、始業式。夏休みが始まる前みたいにレイラーを学校に見送る。
自然に冷凍庫の扉を閉じて
階段を駆け降りる音が聞こえる、いつもの日常。
レイラー
レイラー
ぎゃ!?
その直後に、レイラーの悲鳴と
大きな音を立て崩れるような階段の音が聞こえてきた。
みぞれ
みぞれ
何があったの!?
みぞれ
みぞれ
おーい!!おーい!!!
何度呼んでも反応はない。
冷凍庫の中だから聞こえないだけなのか、それとも_
みぞれ
みぞれ
どこにいるの?レイラー?
みぞれ
みぞれ
ここレイラーの部屋だよね?
レイラーの学校でも夏休みが終わり、二学期が始まった。
9/1以降、レイラーはみぞれもんに会っていない。

それどころかレイラーの声すら聞こえない。
みぞれ
みぞれ
レイ…ラー…?
何度呼んでも返事はない。
それどころか普段帰ってくる時間でも帰ってこない。

…まさか…
みぞれ
みぞれ
もうあれから数週間くらい経ったっけ
みぞれ
みぞれ
なんか寂しいな
みぞれ
みぞれ
このまま溶けられればいいのに
数々の独り言は誰にも届かない。

本当はレイラーとたくさん話したいのに
本当にまた会いたいのに
みぞれ
みぞれ
話しても無駄だ
下手に叫んだとしても
レイラーの親にバレて捨てられるかもしれない
みぞれ
みぞれ
雪は溶けてもまた雨の一粒になって降り注ぐ
みぞれ
みぞれ
本来私は異常なんだ
みぞれ
みぞれ
人間になりたい
みぞれ
みぞれ
…扉開けてみよ
いつもの光景が見える。
窓には紅い葉っぱがたくさんの光景が広がっている。
それに血液を添えて。

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