9/1、始業式。夏休みが始まる前みたいにレイラーを学校に見送る。
自然に冷凍庫の扉を閉じて
階段を駆け降りる音が聞こえる、いつもの日常。
その直後に、レイラーの悲鳴と
大きな音を立て崩れるような階段の音が聞こえてきた。
何度呼んでも反応はない。
冷凍庫の中だから聞こえないだけなのか、それとも_
レイラーの学校でも夏休みが終わり、二学期が始まった。
9/1以降、レイラーはみぞれもんに会っていない。
それどころかレイラーの声すら聞こえない。
何度呼んでも返事はない。
それどころか普段帰ってくる時間でも帰ってこない。
…まさか…
数々の独り言は誰にも届かない。
本当はレイラーとたくさん話したいのに
本当にまた会いたいのに
話しても無駄だ
下手に叫んだとしても
レイラーの親にバレて捨てられるかもしれない
いつもの光景が見える。
窓には紅い葉っぱがたくさんの光景が広がっている。
それに血液を添えて。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。