sideあなたの下の名前
王子と話しているときから誰かいるのはわかってたけど、隠岐だったなんてね。
後ろを向いて歩き始めたと同時に隠岐の声がした。
私は、聞こえないフリをして歩くことしか出来なかった。
慣れないことはしたくないから。
先輩は、馬鹿でも阿保でも鈍感でもない。
人からの感情とか、何考えてるとか以外とかにするタイプやろ?
まぁ、結構頑張ってアピールしてきたしな。
恋心に火がついた瞬間だ。
かげうらにて
ガラガラ🚪
↑隠岐が一人のところまでしっかり見て、聞いていた
影、光、と奥から席につめていて光の隣に座った。
反対側には荒船と銅がいる。
自分以外の四人が「気になる、教えろ」と言わんばかりに視線を送ってくる。
「何と言うか、何もしていないに等しい」
実際には、好意がある事を人から伝えられ、薄々感じていたものを確信して混乱していた。
混乱のあまり普段は後輩になんて絶対に相談はしないが、
何となく帰った作戦室でたまたま居た真木理佐に事情を話した。
真木理佐も異常事態に気付き、ゆっくりと本人なりに優しく接していたら時間が経ち今に至る。
本当の意味はわかってないが、異常だと思う男子であった。
彼は本人からの視線でどこまで感じ取っているかは、彼にしか分からない。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。