第17話

17話
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2025/11/15 08:43 更新



あなた
 …ほっとけーき、? 
皇 千ト
 うん。おいしいよ 
あなた
 たべる 




   感情表現に乏しいけれど、





   しっかりと、


   幸せを感じていた。





あなた
 うん…おいしい、 





   けれど、あなたは、




   いつこの幸せが壊れるのかを


   ずっとずっと、危惧していた。





あなた
 おようふく、
 買いに行きたい、… 






   やっとあなたが笑うように、


   そして願望を言ってくれるように
   なってきた頃。








   あなたは右手と手を繋ぎながら

   3人に笑いかけていた。







   ありがとう、と。






あなた
 なんでもいいの、 
 綺麗で、かわいかったら… 




   あなたはそこまで言って、


   驚いた顔をした。





あなた
 っ、や、 
星喰 右手
 …? どうしましたか? 
あなた
 お……おか、さ、 







   あなたの視線を辿ると、

   随分と疲れた様子の女性がいた。



   そう、まるで、
   人生に疲れたかのような______





   その女性は、

   小汚い、50代くらいの男性を見かけると、


   ぱあっと顔を明るくし
   声をかけた。




   その笑顔が作り物だとは、
   すぐにわかった。





星喰 左手
 おーおー 
星喰 左手
 あいつらホテルの中行きやがった   








   あなたはふるふると顔を振った。








あなた
 アレがおかあさんのしごとなの、 
あなた
 手っ取り早くかせげるから、 
 これがいいんだって……
あなた
 ………いまさら、
 やめられないって、 
あなた
 わたしをやしなう…?
 ためには、必要だって 





   なんとも言えない、

   気まずい空気が流れた。






   あなたは右手の手をぎゅっと握りながら、
   母親たちが入って行ったホテルの入り口を

   悲しそうに、見つめていた。





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