第41話

40.みんなへ
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2026/07/27 21:00 更新
side.No
【遺書      著者 松村北斗】
まずは…久しぶり、かな。
これを書いているのは、6月14日。
俺の角膜の摘出手術の前日。
これを見てるってことは、樹は視力を取り戻せたのかな。
そうだったらいいなぁ…
樹には、綺麗で素敵な世界を自分自身の目で見てほしいもん。

話は変わるけど、この遺書を読んでるってことは真実を知ったあとってことだよね?
大丈夫?健人とか先生に虐められなかった?
もし虐められてたら言ってね!俺が2人を脅すから!
…こんな風に空元気で書いても、虚しくなるだけか。
それに、みんなも読んでいて楽しくないだろうしね 笑
……とりあえず、おめでとう。
いつになるかは分からないけど、俺の目的である新庄夏鈴さんを追い詰めるってことを達成してくれてありがとう。
やっぱり、みんなの力っていうのはすごいんだね。
俺さぁ、一人になっても大丈夫かなって思ってたんだよ。
普通に、無理だったけどね 笑
何をしてても、みんなのことが思い浮かぶんだもん 笑
それだけ、みんなが俺にくれたことが多くて。
そして、みんなを愛していた俺の想いが、強かったってこと。
…みんなも、俺のこと好き?なんて……
あーもう、なんか感傷的になっていつもは言わないようなこと言っちゃう 笑

この遺書があるから、察してるとは思うけど…
今ここで、俺の口から宣言しちゃうね。
俺は、松村北斗は。
手術後、目覚めたらすぐに自殺します。
勘違いしないでほしいのが、みんなのせいじゃないってこと。
悪いのは新庄夏鈴とかいう人。
みんなは、絶対に悪くない。
だから、自分を責めないで。

…もうこれで、お別れだね。
楽しくて幸せな11年間をありがとう。
おはよう、こんにちは、こんばんは。
いただきます、ごちそうさまでした。
たくさんたくさん、俺と会話をしてくれてありがとう。

一生一緒って約束をして、ずっと俺を守り続けてくれていた高地。
尊敬するがあまり距離を取ってしまった俺を、優しく待ってくれた京本。
俺らの太陽で、俺らの原点。ずっと、俺を照らし続けてくれたジェシー。
たくさん優しくしてくれて、ずっと俺のことを気にかけてくれて。楽しませてくれた慎太郎。
俺の、唯一の片割れ。苦しいことも楽しいことも、一緒に乗り越えてきた樹。

本当に、ありがとう。
みんながいてくれたから、俺は人生が楽しかった。
だからどうか、幸せに生きてね。
みんなが、俺のことを忘れてくれますように。

最期に…
ジェシー、京本、高地、慎太郎、樹。

5人とも、世界一愛してるよ。

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